2018年6月19日火曜日

HONDA シビック インテグラ インテークパイプ Vol.3

 

こちらは、HONDA シビック インテグラ インテークパイプです。前回の作業では下地剤の塗装をさせていただきました。もともと表面がボコボコしていたので、私のワガママで(苦笑)、下地剤の塗装の前に軽くサンディングをさせていただきました。その甲斐もあってか、少しは丸みを帯びたのではないかなと思います。汗

 

さて、下地剤の表面を足付け(研磨)したら上塗りに入ります。(右の写真)
オーダーいただいた色なんですが、お客様より『ブレンボ社製のキャリパーのような赤』と仰っていました。そこで、以前にそういったソリッドレッドを作成する機会がございましたので、その画像をご覧いただいて決めていただきました。個人的には、好きな色なんですよね。笑
ソリッドレッドの色の配合データを少しご紹介させていただきますね。汗

◯ソリッドレッド仕様の配合データ
(ブレンボ社製のキャリパーのような赤)
・【原色コード:Am50】←冴えのある明るい赤
・【原色コード:Am66】←赤味のバイオレット
・【XB155】←バインダー(樹脂)

となります。
色の傾向としては、【Am50】を単体にしてしまうと黄味のある赤に仕上がってしまうので、【Am66】の赤味のあるバイオレットで【Am50】の黄味を消しつつ、赤の深みが残るようなソリッドレッドになっています。

ところで、【黄味を消しつつ】と書きましたが、本来、色と色を掛け合わせてイメージした色を作成します。今回のように【Am50】の赤味はそのままで黄味だけを消したいなと考えた場合、黄味の反対側に位置する色(青や紫など)を入れることで黄味を消してくれるんです。こうした、色の反対側に位置する色モノ同士で色味を消し合うことを、俗に【補色】と呼ばれています。【捕食】ではありませんよ…食べてはいけません。苦笑
あっ!もしかしたら、【補色】の語源って【捕食】だったりして。。笑

ちなみに【Am50】の黄味の反対側に位置する色は青や紫になります。ただ、単純に青や紫を入れてしまうと赤味までオチてしまいます。なので、赤系の【Am66】を使って、その中に含まれている赤味のバイオレットで【補色】しています。

ちなみのちなみにですが、一般的なソリッドレッドの配合データの中には白を入れるケースがあります。ただ、白を入れてしまうと赤が朱色っぽくなってしまったり色が濁ってしまうんですよね。なので、このソリッドレッド仕様には白を入れていません。生粋の赤が集まった共演作となっています。笑

当店では、ソリッドレッドの色で特別なオーダーをいただかない場合、このソリッドレッド仕様をオススメしています。

ところで、前回の下地剤の塗装の際に、サーフェーサーの【明度】についてご紹介させていただきましたね。上の写真を見比べて、明度が似ているように感じましたか?汗
実際に塗装してみての感想ですが、染まりも良く、ストレスを感じずに上塗りをさせていただきました。【明度】は重要な役割を担っているな〜と、改めて実感しました。笑

それでは、クリヤーコートの乾燥が終わりましたら完成となります。もうしばらくお待ちくださいね。

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