2018年2月18日日曜日

NISSAN スカイラインV37 メッキパーツ Vol.3

 

NISSAN スカイラインV37 メッキパーツが完成しました。作業内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。

🔸スペック
🔹カラーメッキ塗装
・カラー→アントブラック+ベルベットブラック
・カラーリング濃度→ライトとスタンダードの間
・メッキ処理→密着剤

となります。

 

色合いやカラーリング濃度は、事前にオーナー様から見本となる画像をいただいて、それに近づけるよう承っていました。(画像は他者様のモノなのでブログに掲載してません)
あとの選択は私におまかせいただいたので、私なりにアレンジさせていただきました。
色は、アントブラックとベルベットブラックを半々の割合で調合してあります。
カラーリング濃度はライトとスタンダードの間で、若干スタンダード寄りの濃さにさせていただきました。
画像と比較する限り、おそらくちょうど良い塩梅なと思います。汗

 

上の写真は無垢のメッキパーツと比較したモノです。
前回、上塗りした際に、シルバーメッキからどのくらい色合いが変わったのか分かりづらいかなと思いましたので掲載してみました。この写真なら肉眼に近いかもです。。
ちなみにブラックが強過ぎるところは、工場の天井の黒闇が映っているだけです。陽に当たるところでは、メッキ感とブラック感が半々ぐらいで映し出されます。

それにしても、いいカンジです。笑
アントブラックとベルベットブラックのハイブリッドカラーはアリですね。笑
またひとつ勉強になりました。

それでは発送しますね。
この度は当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございました!

2018年2月15日木曜日

NISSAN スカイラインV37 メッキパーツ Vol.2


こちらはNISSAN スカイラインV37 メッキパーツです。
カラーメッキ塗装でご依頼いただいています。

色とカラーリング濃度なんですが、事前にオーナー様から画像をいただいて、その色合いに近づくように、調色は掛けずにあとは私におまかせいただいています。ただ、いただいた画像は他者様のモノなのでブログには掲載出来ません。なので、みなさんは作業経過をご覧になって、なんとなくイメージしてみてください。汗
ちなみにいただいた画像の色合いは、少し茶色っぽいブラックメッキになります。

まずは、画像を元に色を選択します。
私が見て、アントブラックだけだとただ黒く…ベルベットブラックだけだと茶色過ぎてしまう…そんな風に感じました。なので、アントブラックとベルベットブラックを半々の割合にしてみようかなと思います。カラーリング濃度は、ライトとスタンダードの間で、若干スタンダード寄りの濃さかなと思います。

 

さて、色とカラーリング濃度が決まりましたので上塗りに入ります。
カラーメッキ塗装はメッキの輝きを生かして行なうので、通常塗装で行なう足付け(研磨)や着色された下地剤が使えません。なので、メッキ専用の透明な密着剤を上塗り前に塗装します。

密着剤を塗装したら上塗りします。(右の写真)
コーティング中は、いただいた画像を見ながら行っています。
画像とぴったりとはいきませんが、雰囲気は似ているかなと思います。汗
ちなみに【ながら塗装】は絶対にキケンです!
良い子のみんなはマネしないでね。笑

 

こちらはアップの写真です。
私の肉眼?ではいいカンジです。苦笑
【私の肉眼では】と書きましたが、カメラで撮影した写真は、いただいた画像よりも白っぽく写ってしまうんですよね。何度も撮影を試みたんですが、カメラでは肉眼の色合いが再現出来ませんでした。私の目が悪いんですかね?苦笑
オーナー様、実物はもう少し深みのある黒に仕上がっていますのでご安心くださいませ。汗

それでは、乾燥が終わったら完成となります。もうしばらくお待ちくださいね。

2018年2月13日火曜日

NISSAN スカイラインV37 メッキパーツ Vol.1



NISSAN スカイラインV37 メッキパーツの加工依頼を承りました。
ご依頼内容はカラーメッキ塗装です。
作業が進みましたらご報告させていただきますね。
この度は当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございます。
完成までしばらくお待ちくださいませ。

2018年2月10日土曜日

MASERATI フロントメッキグリルとオーナメント Vol.6

 

MASERATI フロントメッキグリルとオーナメントが完成しました。ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。


🔸スペック
🔹フロントメッキグリル
◯枠
・カラーメッキ塗装→ベルベットブラック使用
・カラーリング濃度→ダーク
・密着剤
◯メッシュ地
・カラーメッキ塗装→ベルベットブラック使用
・カラーリング濃度→スタンダード
・密着剤

🔹オーナメント
◯3コートキャンディ塗装
・ベースカラー→シルバーメタリック
・キャンディカラー→パッションレッド使用
・キャンディカラーリング濃度→ダーク
◯塗り分け塗装→ツヤ有りブラック
◯メッキ処理
・エッチングプライマー
・サーフェーサー仕上げ

となります。

 

フロントメッキグリルは、枠とメッシュ地でカラーリング濃度を変えてあります。写真ですとカラーリング濃度の差が分かりづらいですね?汗

 

というワケで、ふたつを重ねてみました。笑
左の写真にあるオーナメントは無垢のメッキです。枠とメッシュ地のカラーリング濃度の違いが分かるかなと思い重ねてみました。実際は、右の写真のような取り付けイメージになるかなと思います。
カラーリング濃度を変化させたことで色合いにメリハリが出てますね。オーナメントとの相性もバッチリかなと思います。笑

 

オーナメントは、2色で塗り分け塗装をさせていただきました。
オーナメントのカラーリング濃度は通常よりも濃くしてあります。
というのも、オーナー様から事前に、『ボディが黒なので明るい色にしたくない』と仰っていて、あとのカラーリング濃度はおまかせいただいていました。
私におまかせいただいたということもあって、どのくらい濃さかをお尋ねして、それを元にオーナー様のイメージに合うようカラーリングさせていただきました。

本日、オーナー様がご来店され、一目見て『スゲー良い!合格!』と仰っていただきました。笑
もし、不合格と言われたらどうしようかと思いましたが、合格点をいただいてホッとしております。汗
それにしても、ブラックメッキのカラーリング濃度を変えたり、オーナメントのキャンディレッドにさりげなく塗り分けされたツヤ有りブラック、どれもオーナー様のセンスが光ってますね。笑
私はカタチにすることしか出来ないので、こういったセンスはとても羨ましいです。
私も大変勉強になりました。

それでは、この度も当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございました!

2018年2月9日金曜日

MASERATI フロントメッキグリルとオーナメント Vol.5


こちらはMASERATI オーナメントです。
ご依頼では塗り分け塗装を承っています。
通常ならベースカラー同士で塗り分けして、最後にクリヤーコートを行いますが、クリヤーベースを使うキャンディ塗装の場合は一度に塗り分けが出来ないんですよね。なので、キャンディ塗装の作業をすべて完結させてから塗り分け塗装を行なうようにしています。

 

今回、塗り分けする範囲は真ん中のスリットになっている箇所です。
写真のパーツで幅3mmほどですかね。写真がありませんが、小さなエンブレムの幅は1mmです。一見、幅1mmって細く感じるかなと思いますが…やっぱり細いです…苦笑

 

マスキングとの格闘が終わったら、ベースカラーを塗装します。笑
ブラックはご指定がなかったので、色味が標準ブラックに当たる、クロマックス塗料のブラックHS(原色コード:Am6)を使っています。

 

ベースカラーを塗装したらマスキングを剥がします。
マスキングを剥がすタイミングですが、早過ぎても遅過ぎてもダメなんですよね。特に、遅過ぎるとベースカラーが乾いてしまい、マスキングしたキワがガタガタになってしまうんです。なので、私はベースカラーのツヤ感が残っているウチに剥がすようにしています。

ちなみにマスキングのキワの問題はマスキングを剥がすタイミングだけでは解消しないんですよね。スプレーガンの吹き付け角度。なんてのも関係しています。

 

マスキングを剥がしたら全体をクリヤーコートします。
ん〜絶妙のコントラストですね!
私も塗装していて楽しいです。笑

それでは、これですべての作業が終わりました。あとは乾燥させたら完成となります。もうしばらくお待ちくださいね。

2018年2月8日木曜日

MASERATI フロントメッキグリルとオーナメント Vol.4

 

こちらはMASERATI オーナメントです。
ご依頼内容は3コートキャンディ塗装で承っています。

前回の作業ではメッキ処理をさせていただきました。
その際、サーフェーサーの塗装に関して触れましたが、その甲斐もあって申し分ない下地になってます。笑
なので、かる〜く足付けして上塗りの準備をします。(右の写真)

 

それでは上塗りに入ります。
今回、3コートキャンディ塗装ですので、まずはベースカラーを塗装します。(右の写真)
ベースカラーはクロックス塗料のコースメタリック(原色コード:Am11)を使います。
コースメタリックの特長は、他のシルバーメタリックの中でも色味が白く、メタルの粒子は粗過ぎず細か過ぎない、ほど良いキラキラ感があります。3コートキャンディの場合、ベースカラーの発色でキャンディカラーの明暗が変化するので、キャンディカラーにはコースメタリックがピッタリかなと思います。

ところで、【3コートキャンディ】って何の意味か分かりますか?
これは、ベースカラー、キャンディベース、クリヤーベースの3層で形成された塗膜をいいます。この他に、メタリックベースにクリヤーコートすると、【2コートメタリック】と呼ばれています。【1ベース】が【1コート】といった感じです。

 

さて、ベースカラーを塗装したらキャンディベースを塗装します。
オーダーいただいたキャンディカラーはパッションレッドです。
これをクリヤーベースに混ぜて、数回に分けてコーティングしていきます。
ん〜鮮やかです!
キャンディならではの発色といったところですね。笑

ところで、今回の色の濃さなんですが、通常よりも濃くしてあります。
右の写真は、通常濃度のカラーサンプルと比較したモノです。
色の濃さの違いが分かりますか?
オーナー様からは、『クルマが黒なのであまり明るい色にしたくない』と仰っていたんです。あとは私におまかせいただいたんですが、実際どのくらいの暗さなのかは正直検討もつきませんでした。そこで、オーナー様のおクルマからイメージしてみました。
【ボディはブラック】+【フロントメッキグリルはブラウン系ブラック】+【オーナメントはレッド】=オーナメントの濃淡の落とし所は…??
アタマの中で、色を足しては消して、また違う色を足しては消して…何度も繰り返します。
で、捻り出した結果、こちらの色合いにさせていただきました。実は、キャンディベースを塗装する直前まで妄想してたんですよね。苦笑
色に答えはないのかもしれませんが、今やれるベスト色かなと思います。汗
オーナー様が気に入っていただけることを祈るばかりです。。

それでは、上塗りが終わりました。
この後に塗り分け塗装も承っていましたね。乾燥が終わりましたら、引き続き作業を進めさせていただきます。もうしばらくお待ちくださいね。

2018年2月7日水曜日

MASERATI フロントメッキグリルとオーナメント Vol.3


こちらはMASERATI フロントメッキグリルです。
カラーメッキ塗装でご依頼いただいています。
カラーメッキ塗装は、塗膜のノリを良くするための足づけ(サンディング関係)が出来ませ。なので、メッキとの密着は上塗り直前に溶剤で処理していきます。
ただ、メッキ表面に油分がたくさんノッている可能性があります。油分が残っていると上塗り塗料がハジいてしまうので、脱脂剤で念入りに脱脂しておきます。

 

脱脂が終わったら上塗り前に密着剤を塗装します。
カラーメッキはメッキを生かして質感を出すので、着色された密着剤は使えません。なので、透明な密着剤を使います。

 

密着剤を塗装したら上塗りに入ります。
オーダーいただいた色はベルベットブラックです。
カラーリング濃度なんですが、本体の枠とメッシュパーツはそれぞれ違う濃度でご依頼いただいています。
本体の枠のカラーリング濃度はダークで承っています。
メッシュパーツのカラーリング濃度はスタンダードで承っています。
ちょっと色合い見づらいづらいですね。汗



というワケで無垢のメッキパーツと比較してみました。笑
なぜスバルのエンブレム?といのはさておいて。。苦笑
左の写真がダーク仕様で、右の写真がスタンダード仕様です。
先ほどの写真よりは色合いが分かるかなと思います。汗

さて、この場をお借りして…
当店のカラーリング濃度のご紹介をさせていただきますね。笑

◯カラーリング濃度
・ライト→メッキ感が強く色味は弱い
・スタンダード→メッキ感と色味が半々の割合
・ダーク→メッキ感は弱く色味が強い

といった感じになります。
カラーリング濃度は、ライト、スタンダード、ダークの3種類をご用意していますが、こちらはあくまで目安でして、ご希望のカラーリング濃度に調整することも可能です。例えば、カラーサンプルをご用意していただいて調色作業をしたり、写真をご用意していただいてこんな濃さに、といったことも可能です。当店のご依頼の傾向では後者が多いですかね。写真をいただけるとお客様のイメージが分かりやすいので、カラーリング濃度の調整もスムーズかなと思います。詳しくはお問い合わせくださいませ。

話が逸れてしまいましたね。汗
大変失礼致しました。
それでは、フロントメッキグリルは乾燥が終わりましたら完成となります。残っている作業はオーナメント類ですね。引き続き、作業を進めさせていただきます。もうしばらくお待ちくださいね。

2018年2月6日火曜日

MASERATI フロントメッキグリルとオーナメント Vol.2

 

こちらはMASERATI オーナメント類です。
3コートキャンディ塗装でご依頼いただいていますが下地作業も承っています。

今回、メッキを生かして施工するカラーメッキとは違い、3コートキャンディでご依頼いただいていますので着色されたメッキ専用のプライマーが使えます。着色されたプライマーはカラーメッキ専用プライマーよりも耐久性が高いので、メッキを潰して施工するモノにはオススメかなと思います。ちなみにメッキは剥離出来ないので、そのまま下地を作っていきます。

 

まずは塗料のノリを良くするために足付けします。(左の写真)
メッキは塗膜に比べて被膜が硬いため、少し足付けしたくらいではキズがつきません。なので、サンディングペーパーでキズをつけています。
右の写真は足付け後です。
無数のキズがついているかなと思います。
今回、メッキ専用のプライマーを使って下地を作りますが、やはりメッキの上からの塗膜になるので、耐久性は通常塗膜の上から施工したモノよりも劣るかなと思います。ただ、メッキ上にダイレクトに上塗りするよりかは剥がれにくいです。ちなみにメッキ上の塗膜の耐久度は、【着色されたメッキ専用プライマーを使用】>【透明な簡易的な密着剤を使用】>【ダイレクトに上塗り】といった位置づけになります。

 

さて、足付けが終わりましたので下地剤を塗装していきます。
下地剤はエッチングプライマーを使います。
写真に写っているオーナメントがひっくり返っていますね。笑
塗膜はカドから剥がれやすいので、ウラ面にもエッチングプライマーを塗装しておきます。(右の写真)

 

ウラ面にエッチングプライマーを塗装したら、今度はオモテ面を塗装します。(右の写真)
エッチングプライマーは厚づけすると返って塗膜が剥がれやすくなってしまうので、うす〜くスプレーしてあります。塗装屋さんによって考え方が違うのでなんとも言えませんが、私の場合はメッキが透ける程度に塗装しています。
エッチングプライマーを塗装したらサーフェーサーを塗装しますが、エッチングプライマーから上塗りまでかなり時間が掛かるんですよね。ただいまの気温が5℃くらいなので2時間は空けないといけません。汗
さすがに2時間は待てないので、【気温40℃で1時間空ける】とマニュアルに書いてあるので、乾燥機を40℃に設定して乾燥させてしまいます。汗

 

さてさて、エッチングプライマーの乾燥から1時間が経ちました。
それでは、サーフェーサーを塗装します。(上の写真)

このサーフェーサーなんですが、通常のサーフェーサーは塗装後に乾燥させてからサンディングペーパーでサンディングします。ただ、今回オーナメントが小さく、入り組んだ形状になっているのでサンディングがままならないかなと思いました。
そこで、この際サンディングはやらない方向でサーフェーサーを微調整してあります。
例えば、サーフェーサーの粘度ですね。
通常のサーフェーサーよりもシンナーで多めに希釈して粘度を下げています。こうしておくと、噴出量が通常と一定でも、シンナーが揮発してしまえば残る塗料が少なくなります。結果、全体が薄膜に仕上がります。
次にコーティングです。
ガッツリ塗装してしまっては元も子もないので、先ほど塗装したエッチングプライマーが透けない程度に薄っすら塗装してあります。ただ、バサバサに塗装してしまうと表面がザラついてしまい、上塗りに影響が出てしまいます。結果、サンディングしないといけなくなるので、バサバサにならない程度に表面を濡らしながらスプレーリングしてあります。ちなみにガッツリ塗装すると塗料の粘度を下げているのでタレてしまいます。汗
他にも、スプレーガンの握り方?ストローク?パターン?などなどあるんですが、これは私の感覚なので文字での説明がむずかしい…といいますか、今の私の文章力では文字に起こせそうにもないです。笑
たぶん、文字に起こしたら返ってみなさんが『ややこしや〜』ってなってしまいそうです。笑
なので、割愛させていただきます。。苦笑

それでは、これで下地作業が終わりましたので、次回は上塗りの入ります。もうしばらくお待ちくださいね。

HONDA フィットシャトル 15X クールエディション フロントグリル

HONDA フィットシャトル 15X クールエディション フロントグリルが完成しました。 🔸ご依頼内容 🔹ブラックメッキ塗装 ・ベースカラー:アントブラック ・カラーリング濃度:ダーク 🔹下地作業 ・表面処理:密着剤 ・下塗りクリヤーコート 上の写真は、シルバーメッキを並べ...