2018年2月8日木曜日

MASERATI フロントメッキグリルとオーナメント Vol.4

 

こちらはMASERATI オーナメントです。
ご依頼内容は3コートキャンディ塗装で承っています。

前回の作業ではメッキ処理をさせていただきました。
その際、サーフェーサーの塗装に関して触れましたが、その甲斐もあって申し分ない下地になってます。笑
なので、かる〜く足付けして上塗りの準備をします。(右の写真)

 

それでは上塗りに入ります。
今回、3コートキャンディ塗装ですので、まずはベースカラーを塗装します。(右の写真)
ベースカラーはクロックス塗料のコースメタリック(原色コード:Am11)を使います。
コースメタリックの特長は、他のシルバーメタリックの中でも色味が白く、メタルの粒子は粗過ぎず細か過ぎない、ほど良いキラキラ感があります。3コートキャンディの場合、ベースカラーの発色でキャンディカラーの明暗が変化するので、キャンディカラーにはコースメタリックがピッタリかなと思います。

ところで、【3コートキャンディ】って何の意味か分かりますか?
これは、ベースカラー、キャンディベース、クリヤーベースの3層で形成された塗膜をいいます。この他に、メタリックベースにクリヤーコートすると、【2コートメタリック】と呼ばれています。【1ベース】が【1コート】といった感じです。

 

さて、ベースカラーを塗装したらキャンディベースを塗装します。
オーダーいただいたキャンディカラーはパッションレッドです。
これをクリヤーベースに混ぜて、数回に分けてコーティングしていきます。
ん〜鮮やかです!
キャンディならではの発色といったところですね。笑

ところで、今回の色の濃さなんですが、通常よりも濃くしてあります。
右の写真は、通常濃度のカラーサンプルと比較したモノです。
色の濃さの違いが分かりますか?
オーナー様からは、『クルマが黒なのであまり明るい色にしたくない』と仰っていたんです。あとは私におまかせいただいたんですが、実際どのくらいの暗さなのかは正直検討もつきませんでした。そこで、オーナー様のおクルマからイメージしてみました。
【ボディはブラック】+【フロントメッキグリルはブラウン系ブラック】+【オーナメントはレッド】=オーナメントの濃淡の落とし所は…??
アタマの中で、色を足しては消して、また違う色を足しては消して…何度も繰り返します。
で、捻り出した結果、こちらの色合いにさせていただきました。実は、キャンディベースを塗装する直前まで妄想してたんですよね。苦笑
色に答えはないのかもしれませんが、今やれるベスト色かなと思います。汗
オーナー様が気に入っていただけることを祈るばかりです。。

それでは、上塗りが終わりました。
この後に塗り分け塗装も承っていましたね。乾燥が終わりましたら、引き続き作業を進めさせていただきます。もうしばらくお待ちくださいね。

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