2018年2月6日火曜日

MASERATI フロントメッキグリルとオーナメント Vol.2

 

こちらはMASERATI オーナメント類です。
3コートキャンディ塗装でご依頼いただいていますが下地作業も承っています。

今回、メッキを生かして施工するカラーメッキとは違い、3コートキャンディでご依頼いただいていますので着色されたメッキ専用のプライマーが使えます。着色されたプライマーはカラーメッキ専用プライマーよりも耐久性が高いので、メッキを潰して施工するモノにはオススメかなと思います。ちなみにメッキは剥離出来ないので、そのまま下地を作っていきます。

 

まずは塗料のノリを良くするために足付けします。(左の写真)
メッキは塗膜に比べて被膜が硬いため、少し足付けしたくらいではキズがつきません。なので、サンディングペーパーでキズをつけています。
右の写真は足付け後です。
無数のキズがついているかなと思います。
今回、メッキ専用のプライマーを使って下地を作りますが、やはりメッキの上からの塗膜になるので、耐久性は通常塗膜の上から施工したモノよりも劣るかなと思います。ただ、メッキ上にダイレクトに上塗りするよりかは剥がれにくいです。ちなみにメッキ上の塗膜の耐久度は、【着色されたメッキ専用プライマーを使用】>【透明な簡易的な密着剤を使用】>【ダイレクトに上塗り】といった位置づけになります。

 

さて、足付けが終わりましたので下地剤を塗装していきます。
下地剤はエッチングプライマーを使います。
写真に写っているオーナメントがひっくり返っていますね。笑
塗膜はカドから剥がれやすいので、ウラ面にもエッチングプライマーを塗装しておきます。(右の写真)

 

ウラ面にエッチングプライマーを塗装したら、今度はオモテ面を塗装します。(右の写真)
エッチングプライマーは厚づけすると返って塗膜が剥がれやすくなってしまうので、うす〜くスプレーしてあります。塗装屋さんによって考え方が違うのでなんとも言えませんが、私の場合はメッキが透ける程度に塗装しています。
エッチングプライマーを塗装したらサーフェーサーを塗装しますが、エッチングプライマーから上塗りまでかなり時間が掛かるんですよね。ただいまの気温が5℃くらいなので2時間は空けないといけません。汗
さすがに2時間は待てないので、【気温40℃で1時間空ける】とマニュアルに書いてあるので、乾燥機を40℃に設定して乾燥させてしまいます。汗

 

さてさて、エッチングプライマーの乾燥から1時間が経ちました。
それでは、サーフェーサーを塗装します。(上の写真)

このサーフェーサーなんですが、通常のサーフェーサーは塗装後に乾燥させてからサンディングペーパーでサンディングします。ただ、今回オーナメントが小さく、入り組んだ形状になっているのでサンディングがままならないかなと思いました。
そこで、この際サンディングはやらない方向でサーフェーサーを微調整してあります。
例えば、サーフェーサーの粘度ですね。
通常のサーフェーサーよりもシンナーで多めに希釈して粘度を下げています。こうしておくと、噴出量が通常と一定でも、シンナーが揮発してしまえば残る塗料が少なくなります。結果、全体が薄膜に仕上がります。
次にコーティングです。
ガッツリ塗装してしまっては元も子もないので、先ほど塗装したエッチングプライマーが透けない程度に薄っすら塗装してあります。ただ、バサバサに塗装してしまうと表面がザラついてしまい、上塗りに影響が出てしまいます。結果、サンディングしないといけなくなるので、バサバサにならない程度に表面を濡らしながらスプレーリングしてあります。ちなみにガッツリ塗装すると塗料の粘度を下げているのでタレてしまいます。汗
他にも、スプレーガンの握り方?ストローク?パターン?などなどあるんですが、これは私の感覚なので文字での説明がむずかしい…といいますか、今の私の文章力では文字に起こせそうにもないです。笑
たぶん、文字に起こしたら返ってみなさんが『ややこしや〜』ってなってしまいそうです。笑
なので、割愛させていただきます。。苦笑

それでは、これで下地作業が終わりましたので、次回は上塗りの入ります。もうしばらくお待ちくださいね。

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