2018年6月19日火曜日

ALFA ROMEO ジュリエッタ シャークフィンアンテナ Vol.2


こちらは、ALFA ROMEO ジュリエッタ シャークフィンアンテナです。これから上塗りをしていきます。

 

オーダーいただいた色はお客様のお車のボディカラーと同じホワイトになります。
左の写真はカラーチップです。こちらは事前にカラーチップを数枚お送りさせていただいて、お客様にお選びいただきました。真っさらな白に比べて、黄緑色が強い白かなと思います。(右の写真)

 

左の写真はお選びいただいたカラーチップのウラ面になります。ウラ面にはカラーチップの情報が記載されています。少しご説明させていただきますね。汗

◯カラーチップ情報
・【FIAT GROUP】←メーカー
・【296A】←カラーコード
・【Bianao Divino】←カラーネーム
・【X5014(02/07)】←ストックコード、カッコ内はデータ作成日

となります。
カラーチップから色を作成する場合、1番重要な項目は、【X5014】のストックコードになります。これを、クロマックス塗料会社が運営するサイトで入力すると、右の写真のような配合データが検索出来ます。

配合データのご説明も少しだけさせていただきますね。汗

◯配合データ
・【原色コード:Am1】←標準の白
・【原色コード:Am7】←低着色力の黒
・【原色コード:Am82】←黄色酸化鉄、濁りのある黄色
・【原色コード:Am31】←低着色力のグリーン
・【XB155】、【XB165】←バインダー(樹脂)

となります。
色の役割としては…
・基準色はAm1の白
・トーン調整はAm7
・黄緑色は【Am82】と【Am31】で調整
といった内容かなと思います。

ところで、今回お送りさせていただいたカラーチップは、もしかしたらお客様のお車のカラーコードとは違っているかもしれません。でも、それなのに色が合ってしまったのか不思議ですよね。原因は、カラーコードが違っても、白の配合データが豊富に存在するからなんです。塗料メーカーは、新規でカラーコードが発表される度に配合データを作成します。それが積もりに積もっていくと、どこかで似通った配合データが生まれてしまうんです。挙句には、全く違うカラーコードでも、色がマッチングしてしまう時なんかもあるくらいなんですよね。笑

ちなみに今回は30枚ほどのカラーチップをお送りさせていただきましたが、他社メーカーさんの白のカラーチップを合わせると数百枚にも及ぶ勢いでした。さすがに数百枚のカラーチップを一度にお客様にお送りしてしまうと、イヤがらせ?(苦笑)と思われてしまいそうでしたので、お客様のお車と同じグループメーカーの中からピックアップさせていただきました。汗

 

さて、足付け(研磨)したら配合データ通りに色を作成して上塗りに入ります。(上の写真)

右の写真は上塗り後のご依頼品とカラーチップを並べたモノです。色がピッタリ合っているかなと思います。それもそのはずですよね。だってデータ配合通りなんだもん…って言いたいところなんですが、実はそうでもないんですよね。汗
カラーチップに塗られた色って経年劣化で変色していることもあるんです。なので、データ配合から新規で色を作成すると、カラーチップと誤差が生じてしまうこともあるんです。今回も新規で色を作成した際に、全体が白っぽい印象を受けました。なので、上塗り前にテスト吹きで微調整を行なっています。汗

個人的には、カラーチップからの配合データは時間短縮のひとつのツールかなと思っています。なので、このくらいのタイムロスは許容範囲かなと思っています。昔はカラーチップなんかありませんでしたからね。便利な世の中になったお陰で私もラクをさせていただいております。カラーチップ様々ですね。笑

それでは、クリヤーコートの乾燥が終わりましたら完成となります。もうしばらくお待ちくださいね。

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