2018年5月30日水曜日

メガネ Vol.2 パート1


こちらはメガネです。水圧転写でご依頼いただいています。昨日はプライマーを塗装させていただきました。プライマーの乾燥が終わりましたので、水圧転写前のベースカラーを塗装していきます。

 

塗料のノリを良くするための足付け(研磨)したらベースカラーを塗装します。ホワイトカーボンでご依頼いただいていますので、クロマックス塗料のホワイトHS(原色コード:Am1)を使います。

右の写真がベースカラーの塗装後なんですが、左の写真と大差ないですね。汗
といいますか、大差がない方が良いんですよね。昨日はレンズが取り付けられるフチを研磨して調整した後、プライマーを白のタイプを使いました。水圧転写は硬化剤の入らない1液塗料と反応して柄がつきますので、1液のベースカラーさえ塗装しておけばベースカラーの色で隠蔽していなくても大丈夫なんです。ちなみにプライマーは薄っすら塗装しておきましたので、プライマーの時点では下地が若干透けていました。そこからベースカラーを2コートにして下地が染まるようにしています。なので、おそらくベースカラーの色で完全に隠蔽はしていないかなと思います…って説明がむずかしいですね…汗
例えば、3コートで下地が染まるとした場合、プライマーを1コート、ベースカラーを3コートにしてしまうと、トータルで4コートしたことになってしまいます。これをプライマーの色を利用して、プライマーを1コート、ベースカラーを2コートにしましたので、1コート分塗膜を薄く仕上げることが出来ます。今回は、メガネということと、たまたまホワイトベースでご依頼いただきましたのでこのやり方にしてみました。ちなみにベースカラーがメタリック系でしたら、プライマーの色をメタル色に似せて調合していたかなと思います。

それでは、ベースカラーを塗装したら乾燥させます

 

さて、ベースカラーが乾燥しましたので水圧転写に入ります。ご依頼では両面の水圧転写でご依頼いただいています。一度に両面転写も可能なんですが、カーボン柄が歪む可能性がありますので、今回は片面ずつ水圧転写していこうかなと思います。急がば回れ!ですね。笑
右の写真は片面をマスキングしたモノです。まずはウラ面から転写していきますので、オモテ面をマスキングしています。ちなみにざっとマスキングをご紹介させていただきましたが、これだけで1時間ぐらい費やしているかなと思います。汗

 

さてさて、マスキングが終わったら片面(ウラ面)を水圧転写していきます。
フレームとテンプルがセットでご依頼いただいているメガネは、平織りシルバーカーボン柄で承っています。
上の写真は水圧後です。良いカンジですね。笑

ところで、お気付きの方も居られるかもしれませんが、フレームとテンプルを繋ぐ金具をマスキングしていません。忘れたワケではないですよ。汗
先ほども書きましたが、転写フィルムは硬化剤の入らない1液塗料と反応して柄がつきます。なので、金具に柄がついても低溶剤で拭いてしまえば落ちてしまうので大丈夫なんです。
だからと言って、マスキングしないのはどうなの?って思いますよね。水圧転写は水をよく使うので、小さな金具にマスキングしておくと、洗浄等の水圧でマスキングが剥がれてしまい、転写面をキズつけてしまうかなと思ったんです。なので、マスキングはしないでそのまま水圧転写をさせていただきました。ちなみに金具についた転写フィルムなんですが、転写後に低溶剤で拭いてしまうと、転写面は硬化剤が入っていないので溶解してしまいます。なので、水圧転写後のクリヤーコートではマスキングしますので、クリヤーコートの乾燥が終わった時点でサッて拭き取るようにしようかなと思います。


こちらはテンプルのみ水圧転写でご依頼いただいています。転写フィルムは綾織りシルバーカーボン柄です。こちらも良いカンジです。笑

それでは、片面(ウラ面)の水圧転写が終わりましたので、乾燥させたらオモテ面の水圧転写に入ります。

パート2に続きます。汗

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