2018年5月28日月曜日

Babolat テニスラケット Vol.1 パート1

 

Babolat テニスラケットの加工依頼を承っております。ご紹介が遅くなりまして、大変申し訳ございません。作業内容は、右の写真に写っている4箇所のグレーのみをグリップに装飾してあるグリーン色で部分塗装です。この度は当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございます。


さて、それでは作業に入らせていただきますね。
こちらはオーダーいただいたグリーンです。発色の良いグリーンですね。それに加えてツヤ消し仕様になっています。今回は調色作業はナシで、あとは私におまかせいただきましたので、通常塗料の中で一番似合う色を選ばせていただきました。色合いの結果は後ほど…笑

ちなみにですが、今回はいつもの作業工程とは少し違うかなと思います。これは、お客様のご要望から、私なりにアレンジさせていただきました。もちろん、お客様にもご了承いただいています。

ところで、オーダーいただいたグリーンなんですが、通常塗料の色で染め上げてしまうと色が濁って暗くなってしまいます。暗くなるなら白を入れれば…って思いますが、白を入れていくと逆に色が濁って暗くなってしまうんですよね。あら、不思議?笑
そこで、下色を白にして、上塗りのグリーンを薄く塗装して、下色の白を透かせながらカラーリングしていこうかなと思います。下色(白)+上塗り(グリーン)+クリヤーコートになるので、3コートソリッド?みたいなイメージですかね。笑

ただ、部分塗装になるので、3コート仕様にしてしまうと塗料がたくさん乗るので塗膜の段差がついてしまいます。そこで、クリヤーコートはナシにして、下色(白)+上塗り(グリーン)の2コート仕様にしていこうかなと思います。クリヤーコートナシ?と首を傾げてしまいそうですが、上塗りは2液型塗料を使います。2液型塗料は、根本的に1液型塗料とは樹脂形態が違っていて、硬化剤の入るカラーベースだけで耐久性のある塗膜に仕上げてくれます。
本来クリヤーコートする意味なんですが、1液型塗料(硬化剤の入らないベースカラー)を使う場合はもとより、メタリックやパールの腐食を防止するために使われているんですよね。自動車関連でいえば、ソリッドカラーで塗装された車両の大半は2液型塗料で塗装されていて、クリヤーコートはされていません。いつの間にかソリッドカラーでもクリヤーコートをする時代になっていますが、ソリッドカラーであればクリヤーコートは要らないんです。まぁクリヤーコートすると、さらにツヤ感や耐久性が上がりますからね。私もついついクリヤーコートしてしまいます。笑

2液型塗料を選んだ理由をまとめると…
①ソリッドカラー(ツヤ消し仕様)
②テニスラケット(長時間野ざらしにされない…かな?汗)
③部分塗装(全体へのクリヤーコートはナシ)
④3コート仕様よりも2コート仕様の方が塗膜の段差がつきにくい
この観点から選んでみました。

パート2に続きます。汗

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