2018年4月5日木曜日

MAZDA BMアクセラ センターコンソールとミラーカバー Vol.2



こちらは、MAZDA BMアクセラ ミラーカバーです。塗装でご依頼いただいています。
もともと、純正色で塗装されていましたので、足付け(研磨)したら上塗りに入ります。

 



オーダーいただいた色は、HONDA 2017年式 NSX ヌーベルブルーパール(カラーコード:B605P)です。こちらの色は3コートキャンディ仕様になります。今回、調色作業はナシで承っていますので、データ配合で色を作成していきます。

上の写真は、塗料メーカーから支給されている配合データです。
左の配合データはベースカラーです。ベースカラーで使う色は、Am745の粗目のブルーパールを筆頭に、Am62の冴えた青味の赤とAm20の青味のバイオレット、Am27のやや黄味の青で構成されています。4530SとAB150、AB160は樹脂になります。
右の配合データはキャンディベースです。キャンディベースで使う色はAm22の標準の青です。これを、クリヤーベース(49.0g)に1g添加してあります。

 

上の写真は、配合データから作成した色になります。
左の写真はベースカラーです。色は赤味の強い青、紫っぽい色ですかね。先ほど、Am745は粗目のブルーパールと書きましたが、パール自体に着色能力(隠蔽力)はないので、着色能力のあるAm62やAm20、Am27の色味が強くなります。
右の写真はキャンディベースです。こちらは生粋の青ですね。笑
キャンディベースは、透明なクリヤーベースに色を数%添加しているので、半透明で着色能力(隠蔽力)が低いです。ただ、それが功を奏しているんですよね。半透明な分、下色(ベースカラー)の色味を残しながら着色してくれるんです。
全体の色合いとしては、ベースカラーのブルーパールのキラキラ感と赤味を残しながら、キャンディベースで表面の青を演出、といったところではないでしょうか?

 

さて、色を作成したらベースカラーを塗装します。(右の写真)
写真では分かりづらいかもしれませんが、パンチの効いた赤味が顔を出しています。笑

 

ベースカラーを塗装したらキャンディベースを塗装します。
上の写真に写っているそれぞれ右側が、キャンディベースで仕上げたモノになります。こちらも分かりづらいかもしれませんが、パンチの効いた赤味がキャンディベースの青で控え目になったかなと思います。笑
ただ、ベースカラーの赤味は薄っすらご健在です。笑
それにしても、肉眼では変化の違いハッキリしているんですが、写真ですと分かりづらいですね。すみません…汗

 

さてさて、もう片方も同じように仕上げます。(左の写真)
キャンディベースはクリヤーベースを使用して塗装しますが、そのままですと、色が剥き出し状態と同じになってしまいます。なので、最後は着色されていない透明なクリヤーベースをコーティングして、色抜けや色ヤケなどの耐久性を高めてあげます。
それにしても、いいカンジです。笑
キャンディならではの発色ですね。笑
ベースカラーに粗目のブルーパールが入っているので、光りが差し込むとキラキラしています。日向で見ると、さらにキラキラ感が倍増するかなと思います。

それでは、ミラーカバーは、乾燥が終わったら完成になります。次回はセンターコンソールの作業を進めさせていただきますね。もうしばらくお待ちくださいませ。

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