2018年9月13日木曜日

DAIHATSU ミラ センターコンソールカバー Vol.2

 

こちらは、DAIHATSU ミラ センターコンソールカバーです。ご依頼内容は水圧転写で承っています。

これから水圧転写のベースカラーを塗装を行なっていきますが、その前に右の写真をご覧ください。パーツのカドがカケてしまっているのが見えますでしょうか?
お客様からは、『見えづらいところなので、補修はしないで大丈夫です。』とございました。ただ、たまたま他のご依頼品でプラスチックリペアの作業がございましたので、ついでと言ってはなんなんですが、補修を行なっていこうかなと思います。

 

プラスチックのワレカケでは、プラリペアキットを使用します。(上の写真)

 

左の写真は補修後になります。
カケていたところは、スッキリとしたアーチに復元出来ました。笑

右の写真はパーツのウラ面になります。
パーツの素材はとても柔らかく、触るだけでたわんでしまうくらい薄いプラスチックで形成されていました。塗膜は熱乾燥を頻繁に行なうので、熱でたわんでしまったり、はたまた作業中に負荷が掛かってワレてしまうことも考えられます。そこで、プラリペアキットを使って補強を入れておきました。右の写真は補強箇所です。カドになるところ(2箇所)に補強を入れてあります。

カドに補強を入れた理由なんですが、プラリペアキットは硬化すると硬質系のプラスチックになります。逆に、もともとのプラスチック素材は熱を掛けると伸縮します。プラスチック平面に補強を入れてしまうと、お互いの伸縮率が異なってしまうので、熱乾燥で表面がボコボコになってしまうかなと思いました。そこで、補強は平面に入れないで、カドになる箇所にしました。カドは硬いので、熱を掛けても伸縮しづらいですからね。笑

それにしても、カドだけに補強を入れただけで、たわみがかなり軽減されました。今後の作業がスムーズに進められそうです。笑

ところで、今回は他のご依頼品でプラスチックリペアを行なうと書きましたが、プラスチック素材が柔らかかったので、どちらにせよプラリペアを使っていたと思います。苦笑
【たまたま】と書きましたが、なんだか恩着せがましいニュアンスになってしまいましたね。大変失礼致しました。汗

 

さて、補修と補強が終わりましたので、塗膜のノリを良くするための足付け(研磨)を行ないます。(左の写真)
もともと塗装されていた塗膜表面にラウンドがございました。【ラウンド】とは、塗料の粘度や吹き付け圧力などで起こる、塗膜の肌…みたいなモノです。今回のパーツの塗膜の肌は、緩やかで高低差のある肌でした。おそらく、粘度の高い塗料を吹き付け圧力を低くして塗装されたのではないかなと思います。
この上から塗膜を形成してしまうと、さらにボコボコになってしまうので、当店でよく行なっているスムージングの要領でサンディングをさせていただきました。厳密には完全なフラット状態にはなっていませんが、見栄えのある塗膜になりそうな予感がします。笑

さてさて、足付け(研磨)が終わったら、水圧転写のベースカラーを塗装します。(右の写真)
ご依頼ではブラックカーボン仕様で承っていますので、クロマックス塗料のジェットブラック(原色コード:Am5)を使います。

ちなみなんですが、水圧転写は溶剤で溶解出来る塗膜上にしか柄が付きません。なので、硬化剤の入らない1液タイプのベースカラーを塗装しています。もちろん、ここでは硬化剤の入るクリヤーコートも行ないません。

それでは、ベースカラーの乾燥が終わりましたら、次回は水圧転写に入ります。もうしばらくお待ちくださいね。

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