2019年8月8日木曜日

YAMAHA XSR900 フューエルタンクカバーとシートカウル Vol.2 後編

こちらは、YAMAHA XSR900 フューエルタンクカバーとシートカウル 後編になります。

 

シートカウルのライン取りのマスキングが終わりましたので、これから上塗りを行っていきます。
フューエルタンクカバーの下処理は終わっていますのでご安心くださいませ。汗

 

まずは、シートカウルはアルミ素地でしたので、上塗り前に下地剤を塗装していきます。(右の写真)
下地剤では、密着剤後にサーフェーサーを塗装しています。
ここで使用しているサーフェーサーは、【ノンサン仕様】になります。
通常のサーフェーサーの作業工程は、①サーフェーサー→②熱乾燥→③サンディング→④上塗りになりますが、【ノンサン仕様】の場合は、①サーフェーサー→②自然乾燥→③上塗りといった作業工程となり、作業時間が大幅に短縮されます。
【ノンサン仕様】のメリットは作業時間の短縮になりますが、薄膜で仕上げるため、サンディングを必要とする場合やパテ上のシール性には不向きといったデメリットもあります。
今回は金属面と上塗り塗料との密着性を考えてのことでしたので、【ノンサン仕様】のサーフェーサーを使用しています。

 

サーフェーサーの塗装が終わったらベースカラーを塗装します。(右の写真)
オーダーいただいた色はソリッドブラックになります。

 

ベースカラーの塗装が終わったらマスキングテープを剥がします。(上の写真)
イイ感じです。笑

 

マスキングテープを剥がしたらクリヤーコートを行います。(上の写真)
シートカウルのマスキングテープを剥がした面は金属素地でしたので、クリヤーコート前に密着剤を吹き付けてあります。

ところで、ご依頼ではマットブラック(10分艶消し)で承っていますが、全艶有りっぽく見えますね。汗
実は、全艶有りのクリヤーコートを行っています。苦笑
というのも、塗り分け塗装で艶消しの場合、塗り分けでできた塗膜のキワの段差がキレイに仕上がらない場合があるんですよね。汗
全艶有りで多少の塗膜の段差を気にしないようでしたら、熱乾燥後にサンディングを行って、研磨剤を含んだコンパウンドで磨けばキレイになりますが、艶消し表面をコンパウンドで磨いてしまうとツヤが出てしまいます。
こちらのお客様も塗膜のキワの段差は気にならないとのことでしたが、さすが微妙なラインかなと思います。汗
なので、一旦全艶有りのクリヤーコートを行って、サンディング後に艶消しにしていきます。
ちなみにですが、フューエルタンクカバーはこのまま艶消しにしても良かったんですが、シートカウルとの艶消し感を揃えたかったので全艶有りで仕上げています。
ちなみのちなみにですが、フューエルタンクカバーに必要以上の塗膜をつけたくなかったので、通常の半分ぐらいのクリヤー層に留めています。汗

それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら、次回は艶消しクリヤーコートに入ります。
もうしばらくお待ちくださいね。

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