2019年6月26日水曜日

Porsche Carrera GTS キーカバー Vol.3


こちらは、Porsche Carrera GTS キーカバーになります。
前回の作業では、水圧転写のベースカラーを塗装しました。
塗膜の乾燥が終わりましたので、これから水圧転写を行っていきます。


まずは、平織りブラックカーボン柄からになります。

上の写真は、水面に転写フィルムを浮かべたモノになります。
水面に転写フィルムを浮かべてから一定時間が経過したら、結合剤を転写フィルム表面に塗布して水圧転写を行っていきます。


上の写真は水圧転写後になります。
イイ感じです。笑


続きまして、平織りシルバーカーボン柄になります。
先ほどと同じ手順で作業を進めていきます。


上の写真は水圧転写後になります。
こちらもイイ感じです。笑

それにしても、梅雨時期の水圧転写は過酷を強いられるんですよね。汗
転写フィルムは3層で構成されているんですが、その内の1層はポリビニールアルコール(PVA)になります。
PVAはノリの一種でして、洗濯ノリやお薬を包む層などに使われています。
俗にオブラート層なんて呼ばれていますね。
PVAは水に溶解しやすいので、湿度に弱く、梅雨時期は転写フィルムが丸まりやすいんです。
当初、空調完備の環境下で水圧転写を行おうかと思ったんですが、1年間同じ条件で施工してしまうと、かえって技術の向上が見込めないかなと思いました。
はじめは四季を感じながら、その場の環境にどう対応していくべきかを追究したかったんですよね。
…とはいえ、そんな私のエゴはもう捨てて、そろそろ空調完備の環境下で水圧転写を行っても良いかもしれません。
…とはとはいえ(苦笑)、四季の中で作業を行っていると毎日新鮮な気持ちになれるので楽しいんですけどね。笑

…って、話が逸れましたね。苦笑
それでは、作業は水圧転写後の中塗りクリヤーコートまで終わっています。
塗膜の乾燥が終わりましたら、次回は上塗りクリヤーコートに入ります。
もうしばらくお待ちくださいね。

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