2018年3月30日金曜日

SUZUKI アルトワークス フロントグリルとリアルーフスポイラー Vol.5…のつづき



さて、SUZUKI アルトワークス リアルーフスポイラー Vol.5…のつづきです。リアルーフスポイラーは、水圧転写用の上塗りクリヤーコートの乾燥が終わりました。ご依頼内容はウラ面の塗り分け塗装も承っていますので、引き続き、作業を進めさせていただきます。
それにしても、中塗りクリヤーコートの下地のお陰で、上塗りクリヤーコートのツヤ感がハンパないですね。笑



ウラ面の塗り分け箇所は、全体水圧転写した際にマスキングしたところになります。
右の写真はマスキングテープで見切りをつけているところです。よくよく見ていただけると分かるかなと思いますが、見切り位置は、転写柄をコンマ数ミリ出すようにしています。これは、転写した柄と塗り分け塗膜との間に隙間を作りたくなかったからです。転写柄のコンマ数ミリを上塗り塗料で被せてしまう、そんなイメージです。

 

マスキングが終わったら上塗りに入りますが、その前にオーダーいただいた色を少しご紹介させていただきますね。今回使うのはマットブラックは単色の黒のツヤ消しではないんですよね。
上の写真はマットブラックのサンプルになんですが、写真のそれぞれ左に写っているサンプルは単色の黒をツヤ消ししたモノになります。右に写っているサンプルは黒に茶色と白を少量加えてツヤ消ししたモノになります。一般的なマットブラックは左に写っているタイプなんですが、今回お選びいただいたのは、右に写っているサンプル色になります。こちらの色の特徴は、梨地のプラスチック素地の色合いをイメージして作成したモノになります。
何故こちらをお選びいただいたのかは、もともとオーナー様のお車のリア周りに、梨地のプラスチックパーツが配備されていたんです。オーナー様からは、『全体に統一感が出るからマットブラックにしたい』と仰っていました。そこで、梨地色に似せたサンプルをお見せしたところ、こちらの色をお選びいただきました。

梨地色のマットブラックの特長は、白が入るので、通常のマットブラックに比べて明るさとツヤ消し感が増します。色合いは、茶色が入るので、全体的に若干赤味を帯びているかなと思います。梨地のプラスチック素地に寄せて色を決めるのもアリかもしれませんね。

 

さてさて、それでは上塗りをしていきます。汗
右の写真は上塗り後にマスキングをはがしたモノになります。塗り分け塗装後に長時間空けてからマスキングを剥がすと、塗膜が固まって見切り部分がガタガタになってしまいます。なので、塗装後は、塗膜が濡れている状態で剥がすと、見切り部分がキレイに仕上がります。今回もキレイに仕上がっているかなと思います。汗

 

ところで、マット塗装ってどんな感じでツヤ消しになるか分かりますか?
左の写真は、塗り上げた際に撮影したモノなんですが、ツヤ消しといえど、硬化剤の入った塗料(それだけでも塗膜になる塗料)を使うので、塗装直後はツヤが出るんです。ただ、そこにフラットベース(ツヤ消し剤)をパーセンテージで配合してあるので、乾燥を進めると徐々にその正体を表してくるんです。笑
右の写真は少し乾燥させたモノです。
あら、不思議??やはりキミの正体はマットだったんだね。笑

ちなみにツヤ消しってパターンがいくつもあるんですよね。例えば、全ツヤ有り→3分ツヤ消し→5分ツヤ消し→7分ツヤ消し→全ツヤ消し、などなど。。これらは、フラットベース(ツヤ消し剤)のパーセンテージで変化させています。ただ、フラットベースの最大添加量は塗料メーカーから規定値があるので、規定値を超えてしまうと、今度は塗膜の耐久性がオチてしまうんです。なので、規定値以上のツヤ消しの場合は、白を加えて代用するようにしています。
それにしても、一概にマットブラック!といっても奥が深いんですよね。汗
詳しい話は、また後日にしたいと思います。苦笑

それでは、リアルーフスポイラーはまだ乾燥が不十分なので、しっかり乾燥させたら完成になります。もうしばらくお待ちくださいね。

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