2017年7月26日水曜日

SUBARU アウトバック フロントグリル枠 Vol.2

 

こちらはSUBARU アウトバック フロントグリル枠です。塗装でご依頼いただいていますが、その前にメッキ処理をしていきます。
もともとメッキ上への塗料はノリが悪く塗膜が剥がれやすいです。本来ならメッキを剥離してしまえば良いんでしょうが、銅下が打ってあるニッケルメッキを剥離するのは大変なんです。汗
特に、プラスチック(ABS製)上のメッキですから、剥がしているウチに素材を傷めてしまう可能性もあります。なので、溶剤を使ってメッキ処理していきます。

 

まずはサンディングして足付けします。サンディングといっても手研ぎで行うと時間と労力が掛かってしまうので機械を使っていきます。(左の写真)
おそらく、手研ぎだけで行うと丸一日潰れるかなと思います。苦笑
それほど、メッキ表面にキズを入れるのが大変なんです。
右の写真は機械研ぎ後なんですが、しっかりキズが入りました。汗

 

足付けが終わったら、メッキ専用の下地剤のエッチングプライマーを塗装します。エッチングプライマーは化学反応で皮膜を形成してくれるので、メッキ表面に塗っておくと剥がれにくい塗膜になります。

エッチングプライマーを塗装したら、サーフェーサーを塗装します。(右の写真)
サーフェーサーにはクロマックス塗料のフレキシブルアディティブ(軟化剤)を混合しています。軟化剤は硬化後も塗膜が固くならないで、柔軟性のある状態を維持してくれます。よく柔らかい素材に対してや飛び石対策などにも使われていますね。今回はフロント廻りのパーツだから、という理由以外に、メッキ上への塗膜になるので、固い塗膜より柔らかい塗膜の方が剥がれづらいかなと軟化剤を入れました。おそらく、剥がれる確率が低くなっているのでは?と思います。汗

それでは、下地作業が終わりましたので、次回は上塗りに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。

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