2018年4月13日金曜日

HONDA オデッセイ 外装パーツ Vol.5

 

こちらは、HONDA オデッセイ ミラーカバーリアガーニッシュ、とワイパーアーム、ブレードです。水圧転写後の中塗りクリヤーの乾燥が終わりましたので、カラークリヤーを塗装していきます。写真がありませんが、中塗りクリヤーの表面はサンディングしてツルっとさせておきます。汗

 

サンディングが終わったらカラークリヤーを塗装していきます。
オーダーいただいた色はアントブラックです。
アントブラックはキャンディカラーでして、クリヤーベースの数パーセント添加します、色合いは、ブラック系の中でも標準的な黒といった感じになります。当店のブラックスモークやブラックメッキで、色にご指定がない場合は、このアントブラックを使っています。
右の写真はカラーリング後です。
いいカンジです。笑

ところで、水圧転写でご依頼いただいているパーツはすべてマット仕様で承っているんですが、カラークリヤーの色合いは、ツヤ感がある状態で確認するのがベストかなと思いますので、ここではマット仕様にしていません。一旦乾燥させてから、次回マット塗装をしていこうかなと思います。汗

 

さて、こちらはフロントリップスポイラーです。サーフェーサーの乾燥が終わりましたので上塗りに入ります。
オーダーいただいた色は、HONDA純正色 ブラッククリスタルパール(カラーコード:NH731P)です。こちらはお客様のお車のボディ色になります。今回は調色作業はナシで承っていますので、塗料メーカーから支給されている配合データから色を作成していきます。

右の写真は配合データなんですが、少しご説明をさせていただきますね。
まずは、色モノですが、XB47060とAm5のソリッドブラックがベースになっています。そこに、Am82の黄色とAm32の緑、Am84のサビ色の赤が少量入っています。単に黒といっても、赤味や黄味、青味を帯びているモノがあるので、おそらく、色モノ同士を補色し合って黒の漆黒味を出すのかなと思います。調色していないのでなんとも言えませんが…汗

色モノ以外にはパールが入っています。Am735の粗目のホワイトパールとAm74の中目のブルーパールが少量ずつですね。パールは色モノに対して0.2%ぐらいしか入りませんが、少量といえどパール感が出るんですよね。ただ、パールの粒子が細かいと、塗装した際にパール色か強くなって、せっかくの漆黒味のあるブラックが白っぽくなってしまいます。なので、粒子の粗いパールを少量入れることで、漆黒味を生かしつつ、キラキラ感を演出しているのかなと思います。ちなみに粒子の粗いパールでも、入れすぎると白っぽくなります。おそらく、この0.2%のパールがキモなのかもしれません。笑

色モノとパール以外には、4530SとXB155とXB165があります。こちらは樹脂です。

色モノやパールが混在するブラッククリスタルパール…色の特徴は、一見真っ黒なんだけど、光が射し込むパールのキラキラ感が出る、そんなイメージかなと思います。

ところで、純正色のNH731Pは、オデッセィ以外の車種でも頻繁に使われているので、配合データも数種類存在していたんですよね。その中でも、オデッセィの配合データも数種類ありました。お客様のオデッセィは2013年式なので、2013年以降の配合データを探したんですがありませんでした。なので、最終型の2011年の配合データを引用しています。おそらく、2011年以降のNH731Pの色の系統に変化がなく、塗料メーカーも再度配合データを作成する必要性がないと判断したのではないかなと思います。違っていたらすみません…汗

 

さてさて、配合データ通り色を作成したら上 、ベースカラー→クリヤーコートと続けて塗装します。(上の写真)
写真には収まりませんでしたが、肉眼ではパール感が出ているのが分かります。おそらく、Am735の粗目のパールかなと思います。Am735はクリスタルシルバーという名前なんですが、NH731Pのカラーネーム(ブラッククリスタルパール)通り、漆黒の中からクリスタルな輝きを放っております。笑

それでは、フロントリップスポイラーは乾燥させたら完成です。残す作業もあとわずかですね。サザエさんのエンディングを見ているような気分です。笑
もうしばらくお待ちくださいね。

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