NISSAN V37スカイライン リアガーニッシュの加工依頼を承りました。ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹カラークリヤー塗装
・カラー:アントブラック
・カラーリング濃度:ダーク
・下地作業:下塗りクリヤーコート
・表面処理:密着剤
🔹メンテナンス
・ガラスコーティング
・ポリマーコーティング
となります。
ところで、こちらのお客様は以前にも当店をご利用いただいた方になります。この度も当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
それでは、作業に入らせていただきます。
ご依頼品はカーボン素材にクリヤーコートが施されているんですが、いくつか巣穴がございました。上の写真は巣穴の位置が分かるようにマスキングテープで矢印を貼り付けたモノになります。矢印の先にポツッと巣穴があるのが分かりますでしょうか?
今回は下地作業を行っていきますが、ご依頼ではカラークリヤーで承っていますのでパテ付けが行えません。なので、下塗りクリヤーコートとして、透明なクリヤーベースを使用して巣穴を埋めていきます。
ところで、ご依頼前にはメールでお客様とやり取りを行わせていただきましたが、下塗りクリヤーコートで巣穴を埋める判断は現物を拝見させていただいてからとお伝えしました。現物を拝見したところ巣穴を確認しましたので、下塗りクリヤーコートを含めてのご依頼となりました。イレギュラーなお願いにもかかわらず、お客様にはご快諾快いただきました。ありがとうございます。私もひと安心です。汗
さて、巣穴の処理は下塗りクリヤーコートで埋めていきますが、今の状態のまま下塗りクリヤーコートを行っても巣穴は埋まりづらいです。
落とし穴をイメージしてみてください。
それも、深くて間口が狭い落とし穴です。
その落とし穴を大型のショベルカーですくった土で流し込んだとします。一見埋まったかのように思いますが、落とし穴の底まで到達していません。
(そのくらい狭くて深い落とし穴をイメージしてください)
埋まらなかった底廻りはポッカリと空洞になっています。塗膜は熱乾燥を行いますので、最終のクリヤーコートの熱乾燥で膨張してしまうと目も当てられません。そこで、根っこからフタをするべく、サンディングペーパーでサンディングを行って、巣穴の深さを浅くしてあげます。
上の写真はサンディング後になります。
一見、巣穴がないように見えますが、よ〜くご覧いただくと微かに残っています。これ以上サンディングを行ってしまうとカーボン素材を傷めてしまうかなと思いましたので、この辺で留めています。おそらく、これくらいなら下塗りクリヤーコートでしっかり埋まるかなと思います。汗
さてさて、サンディングが終わりましたので下塗りクリヤーコートに入ります。(右の写真)
サンディングを行ったお蔭か、巣穴もしっかり埋まったかなと思います。笑
ただ、まだ油断は禁物なんですよね。この後の熱乾燥によっては再度下塗りクリヤーコートが必要になる場合もございます。まぁ、とりあえずはひと安心ですね。汗
ちなみにですが、カーボン素材上のクリヤーベースとの密着性を踏まえて、下塗りクリヤーコート前に透明な密着剤(溶剤)を塗布させていただきました。お客様にもご説明させていただいてご快諾いただきました。ありがとうございます。備えあれば…ってカンジですので。。汗
それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら、カラークリヤー塗装…に入る予定です。汗
もうしばらくお待ちくださいね。