こちらは、HONDA バイク外装パーツです。前回の作業では、水圧転写でご依頼いただいているパーツの下地作業を行いました。今回は、3コートキャンディ塗装でご依頼いただいているサイドカバーの調色を行っていきます。
上の写真は、お客様からお借りしているカラーサンプルになります。色の傾向としては、パール感のあるキャンディレッドといったイメージになります。こちらのカラーサンプルを元に調色を行っていきます。
ところで、塗料の作成する際は調色時間を短縮するため、塗料メーカーから支給されている配合データを活用しています。ただ、自動車の配合データのラインナップは豊富なんですが、あいにくバイク系はナイに等しいんですよね。汗
なので、一から作成…とはいえ、それでも調色時間を少しでも短縮したい、そんなワガママな私なので(苦笑)、自動車のカラーチップの中から近似色を選んで、そこから色を動かして調整していこうかなと思います。
上の写真は、厳選に厳選を重ねて選んだ至極のカラーチップになります。(←大げさですね。苦笑)
選んだカラーチップは、MAZDA車のベロシティレッド(カラーコード:27A)になります。こちらのカラーは、MAZDA RX-8の新車カラーでしたね。RX-8の新車発売された当時は自動車鈑金塗装屋さんに勤めていて、よく塗装して、よく悩まされた色です。苦笑
あの頃がなつかしいです。。
話を戻しますね。汗
カラーサンプルとカラーチップを比較すると、カラーチップの方が黄味と黒味が強いかなと感じました。また、金属っぽい赤味が足りないかなとも感じました。
そこで、色を作成する際は、データ配合に記載されている黄味と黒味を抑えて調合して、金属っぽい赤味はキャンディレッド(パッションレッド)とシルバーメタリックで補ってあげることにします。
上の写真は調色後になります。
イイ感じの色合いになったのではないかなと思います。汗
それでは、調色作業が終わりましたので、次回は上塗りに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。