2019年2月14日木曜日
HONDA ヴェゼル モデューロ フロントグリル Vol.3
こちらは、HONDA ヴェゼル モデューロ フロントグリルです。前回の作業では、上塗りの調色を行わせていただきました。色が作成できましたので、これから上塗りに入ります。
塗料のノリを良くするための足づけ(研磨)を行ったら、上塗り用のセッティングをします。(左の写真)
ご依頼では部分塗装で承っていますので、塗らない面はマスキングを行っておきます。(右の写真)
セッティングが終わったら上塗り…とその前に、下地剤(サーフェーサー)を塗装しておきます。(右の写真)
ところで、もともとメッキ上の塗料はノリづらいんですよね。特に、ご依頼ではメッキパーツの中で部分塗装なので、マスキングの見切りのキワの耐久性がかなり劣ります。それに加えて、下地剤やクリヤーオーバーコートもご依頼いただいていますので、塗膜の段差が高くなるほどキワからの剥がれが心配になってきます。汗
そこで、通常の下地剤(サーフェーサー)を使用すると塗膜が厚くなってしまうので、ノンサン仕様のサーフェーサーを塗装してあります。【ノンサン仕様】とは、通常のサーフェーサーの場合は塗装後に熱乾燥を行ってサンディングを行いますが、熱乾燥やサンディングを行わなくても、そのままダイレクトに上塗りが可能なサーフェーサーになります。ノンサン仕様のサーフェーサーは、薄膜でも威力を発揮してくれるので、今回のケースでしたら最適かなと選ばせていただきました。汗
ちなみにノンサン仕様のサーフェーサーの塗装前には、メッキ表面処理として密着剤を塗装してあります。
さて、ノンサン仕様のサーフェーサーを塗装したら、上塗り塗装(ベースカラー→クリヤーコート)を行います。(上の写真)
右の写真は、クリヤーコート後にマスキングを解除したモノになります。塗りたて直後の塗料は硬化していないので、柔らかい状態になります。その柔らかい状態でマスキングを解除しておくと、マスキングテープの厚みでできた塗料のキワが少し寝てくれて、塗膜の段差が緩和されるんですよね。なので、マスキングの解除は迅速に行いたいので、クリヤーコート中はカメラを握りしめながら、塗装直後に撮影してマスキングを解除しています。苦笑
ちなみにですが、ご依頼ではクリヤーオーバーコートも承っていますので、塗膜の段差を緩和するべく、マスキングで見切った周辺は薄めで仕上げています。
ちなみのちなみにですが、ベースカラーは下色を染め上げなくてはいけませんので、通常通りのコート回数となります。
それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら、次回はクリヤーオーバーコートに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。
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