2018年8月23日木曜日
TOYOTA ノア 内装パネル Vol.4
こちらは、TOYOTA ノア 内装パネルです。
左の写真のパーツはハザードスイッチなんですが、こちらはピアノブラック仕様ではなく、2コートメタリック仕様の塗装で承っています。真ん中の△マークはそのままで、その廻りを塗装していきます。
右の写真は、カラーサンプルとしてお借りしたハザードスイッチと並べたモノになります。△マークの大きさが違いますが、完成イメージは、お借りしたカラーサンプルになるように承っています。
まずは、塗料のノリを良くするための足付け(研磨)をします。(左の写真
足付け(研磨)が終わったら、事前に作成しておいたマスキングシートを△マークに貼り付けます。(右の写真)
これで、上塗りの準備が整いました。
次に、色を作成していきます。
オーダーいただいた色は、上の写真のカラーサンプルに加飾された色になります。色合いは、ブラックにシルバーメタリックが微量入ったモノかなと思います。お客様様からは、『近似色程度で、あとはおまかせ』と承っていますので、調色は行わないで色を作成していきます。
それでは、色の選択です。
メイン色のブラックは、ブラックHS(原色コード:Am6)にしました。ブラックHSはシルバーメタリックとの相性がバツグンでして、自動車ボディカラーの中で、シルバーメタリックが添加されるブラック色には頻繁に使われている色になります。色味は標準的なブラックになります。
続いて、シルバーメタリックです。
こちらは、コースアルミ(原色コード:Am14)にしました。コースアルミのアルミの粒子は粗目タイプになります。お借りしたカラーサンプルと同等のアルミの粒子感かなと思います。
この2色を混合していきますが、混合比が重要になってきます。
お借りしたカラーサンプルの色合いは、全面にアルミの粒子がギッシリ敷き詰められているというよりも、アルミの粒子間にスキマが空いていて、光が射すと、浮いたようなキラキラ感があります。シルバーメタリックをワンサカ入れてしまうとアルミの粒子が敷き詰められ過ぎてしまい、浮いたようなキラキラ感が再現出来ません。なので、ブラックHSを100gに対して、コースアルミを0.1g程度に設定しました。
ところで、調色はナシで色を作成しましたが、色合いの確認をせずにダイレクトに上塗りに入るワケではないんですよね。念のため、試し吹きを行なって、見当違いな色であれば微調整をしています。ただ、あくまでも調色はナシの仕様ですので、近似色に収まってしまえば、それ以上の微調整は行ないません。ご了承くださいませ。汗
さて、色を作成しましたので上塗りに入ります。
まずは、ベースカラーを塗装します。(右の写真)
ベースカラーの塗装が終わったら、△マークのマスキングシートを剥がしてクリヤーコートします。(左の写真)
いいカンジです。笑
右の写真は、お借りしたカラーサンプルと比較したモノになります。色合いですが、ほぼほぼ同じくらいに仕上がったのではないでしょうか?笑
それでは、クリヤーコートの乾燥が終わったら完成となります。他の作業も順次進めさせていただきますね。もうしばらくお待ちくださいませ。
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