TOYOTA ノア 内装パネルの加工依頼を承りました。ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹塗装作業
・ピアノブラック仕様
・2コートメタリック仕様
🔹下地作業
・スムージング
🔹調色作業(ピアノブラック仕様)
となります。
この度は当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございます。
それでは、作業に入らせていただきますね。
上の写真はスイッチパネルになります。ご依頼では、プラスチック表面に装飾されているシボ模様(凹凸)をスムージングと承っていますので、これからスムージングをしていきます。
まずは、プラスチック表面をフラットにサンディングします。
左の写真は、機械式のダブルアクションサンダーで研磨しているところです。シボ模様の研磨をすべて手研ぎで行なうと、その後の作業でウデが使い物にならなくなってしまうんですよね。汗
なので、大まかな研磨はダブルアクションサンダーで行なって、細かなところは手研ぎで行なうようにしています。
右の写真は、サンディング後です。
ツルッとなめらかに仕上がりました。笑
さて、サンディングが終わりましたので、下地剤を塗装していきます。
こちらのパーツは軟質素材のプラスチックで成形されているんですが、このままダイレクトにサーフェーサーや上塗り塗料をノセても剥がれてしまいます。なので、素材とサーフェーサーの繋ぎ役として、プラスチック専用プライマーを塗装します。(右の写真)
今回、上塗り色がブラックで承っていますので、プラスチック専用プライマーの色もブラックタイプを使用しています。
プライマーの塗装が終わったらサーフェーサーを塗装…と間髪入れずにいきたいところですが、プラスチック専用プライマーの塗布後は、1時間以上間隔を空けないといけないので、それまで他の作業をして待つことにします。汗
さてさて、1時間が経過しました。
上の写真は、サーフェーサーを塗装したモノになります。シボ模様(凹凸)感もなくなり、ツルッと仕上がっております。笑
ところで、軟質プラスチックは温度変化で伸縮する特性を持っています。通常の塗料の場合、塗膜は硬くなるので、軟質素材のように伸縮する率が高い場合は、塗膜がワレてしまうこともあります。なので、硬化後でも柔軟性の塗膜に仕上げてくれる軟化剤(806R)をサーフェーサーに添加しています。こうしておくと、素材の伸縮率に塗膜が合うので、ワレにくい塗膜に仕上がります。軟質素材には軟化剤は必須といったところです。
それでは、下地作業が終わりましたので、次回も引き続き作業を進めさせていただきます。もうしばらくお待ちくださいね。