2018年8月31日金曜日
BMW 6シリーズ 内装パーツ Vol.2
こちらは、BMW 6シリーズ 内装パーツです。ご依頼内容は、ブラックメッキ塗装で承っています。
右の写真は、お借りしたカラーサンプルになります。こちらのカラーサンプルを元に、調色をして色を作成していきます。
ところで、先ほど【ご依頼内容はブラックメッキ塗装】と書きましたが、ご依頼品はメッキパーツではないんですよね。上の写真は、ご依頼品とメッキパーツとカラーサンプルを並べたモノなんですが、輝度が違うのが分かりますか?
おそらく、ご依頼品は高輝度メタリック塗装で加飾されているのではないかなと思います。
なので、これから調色を行ないますが、お借りしたカラーサンプルはメッキパーツでしたので、下地色の違いから、調色で同じ色合いになっても、上塗りで色が変わってしまうかなと思います。その旨、お客様にもご理解いただきましたね。
とはいえ、なるべく近づくよう努めてみます…汗
【あきらめたらそこで試合終了】と安西先生が教えてくれましたからね。笑
さて、上の写真は調色後になります。
いいカンジの色合いになったかなと思います。笑
使用した色は下記になります。
◯ブラックメッキ
・アントブラック
・ベルベットブラック
・パッションレッド
となります。
お借りしたカラーサンプルの色合いは、茶色黒く、若干赤味を帯びていました。そこで、色合いが通常ブラックに当たるアントブラックと、茶系ブラックのベルベットブラックを1対1の割合に設定して茶色黒味を演出してみました。黒味が整ったら、若干の赤味をパッションレッドで微調整してあります。ちなみですが、パッションレッドは入れすぎると真っ赤っかになるので、ホントにチョー微量に抑えています。
さてさて、調色作業が終わりました。ここまではクリア出来る範疇かなと思います。問題は、上塗りの際にカラーサンプルと同じ色合いなるか?…です。汗
それでは、次回は上塗りに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。
2018年8月27日月曜日
BMW 6シリーズ 内装パーツ Vol.1
BMW 6シリーズ 内装パーツの加工依頼を承りました。ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹ブラックメッキ塗装
・メッキ処理:密着剤
・調色作業
となります。
ところで、先日お客様にご来店いただいたのですが、お客様とお話させていただいる中で、ひょんな思いから、当店のご依頼の経緯をお聞かせいただきました。お客様からは、【設備の充実と作業者の真面目に取り組む姿勢】が決め手だったそうです。設備はまだしも、真面目に取り組む姿勢と聞いて、マジメかな??と苦笑いが止まりませんでした。汗
お客様の期待を裏切らないよう、しっかり努めさせていただきますね。
それでは、この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。また、遠方よりご来店いただきまして、誠にありがとうございました。お手数をお掛け致しました。完成までしばらくお待ちくださいませ。
2018年8月24日金曜日
TOYOTA ノア 内装パネル Vol.5
2018年8月23日木曜日
TOYOTA ノア 内装パネル Vol.4
こちらは、TOYOTA ノア 内装パネルです。
左の写真のパーツはハザードスイッチなんですが、こちらはピアノブラック仕様ではなく、2コートメタリック仕様の塗装で承っています。真ん中の△マークはそのままで、その廻りを塗装していきます。
右の写真は、カラーサンプルとしてお借りしたハザードスイッチと並べたモノになります。△マークの大きさが違いますが、完成イメージは、お借りしたカラーサンプルになるように承っています。
まずは、塗料のノリを良くするための足付け(研磨)をします。(左の写真
足付け(研磨)が終わったら、事前に作成しておいたマスキングシートを△マークに貼り付けます。(右の写真)
これで、上塗りの準備が整いました。
次に、色を作成していきます。
オーダーいただいた色は、上の写真のカラーサンプルに加飾された色になります。色合いは、ブラックにシルバーメタリックが微量入ったモノかなと思います。お客様様からは、『近似色程度で、あとはおまかせ』と承っていますので、調色は行わないで色を作成していきます。
それでは、色の選択です。
メイン色のブラックは、ブラックHS(原色コード:Am6)にしました。ブラックHSはシルバーメタリックとの相性がバツグンでして、自動車ボディカラーの中で、シルバーメタリックが添加されるブラック色には頻繁に使われている色になります。色味は標準的なブラックになります。
続いて、シルバーメタリックです。
こちらは、コースアルミ(原色コード:Am14)にしました。コースアルミのアルミの粒子は粗目タイプになります。お借りしたカラーサンプルと同等のアルミの粒子感かなと思います。
この2色を混合していきますが、混合比が重要になってきます。
お借りしたカラーサンプルの色合いは、全面にアルミの粒子がギッシリ敷き詰められているというよりも、アルミの粒子間にスキマが空いていて、光が射すと、浮いたようなキラキラ感があります。シルバーメタリックをワンサカ入れてしまうとアルミの粒子が敷き詰められ過ぎてしまい、浮いたようなキラキラ感が再現出来ません。なので、ブラックHSを100gに対して、コースアルミを0.1g程度に設定しました。
ところで、調色はナシで色を作成しましたが、色合いの確認をせずにダイレクトに上塗りに入るワケではないんですよね。念のため、試し吹きを行なって、見当違いな色であれば微調整をしています。ただ、あくまでも調色はナシの仕様ですので、近似色に収まってしまえば、それ以上の微調整は行ないません。ご了承くださいませ。汗
さて、色を作成しましたので上塗りに入ります。
まずは、ベースカラーを塗装します。(右の写真)
ベースカラーの塗装が終わったら、△マークのマスキングシートを剥がしてクリヤーコートします。(左の写真)
いいカンジです。笑
右の写真は、お借りしたカラーサンプルと比較したモノになります。色合いですが、ほぼほぼ同じくらいに仕上がったのではないでしょうか?笑
それでは、クリヤーコートの乾燥が終わったら完成となります。他の作業も順次進めさせていただきますね。もうしばらくお待ちくださいませ。
2018年8月22日水曜日
TOYOTA ノア 内装パネル Vol.3
こちらは、TOYOTA ノア 内装パネルです。前回の作業では、上塗り色の調色をさせていただきました。色が決まりましたので、これから上塗りに入ります。
右の写真は、ダッシュボードパネルに取り付けられていたパーツになります。今回は、ダッシュボードパネル本体の塗装ではなく、付属しているパーツのみ塗装と承っています。塗装する際に、足付けやマスキングがやりづらいなと感じましたので、パーツをお取り外させていただきました。
それでは、上塗り…の前に、左の写真のパーツの塗装範囲をご紹介させていただきます。塗装範囲は、もともとシルバーメタリックで加飾されていた箇所になります。それ以外はそのままと承っていますので、塗装範囲以外はマスキングしておきます。
さて、塗料のノリを良くするための足付け(研磨)が終わったら上塗りに入ります。上塗り色のベースカラーは、前回調色させていただいたたベースカラーを使います。ベースカラーの塗装が終わったらクリヤーコートと塗装します。(左の写真)
先ほども書きましたが、上の写真のパーツは部分塗装で承っていますので、マスキングテープで塗膜の境目を作ってあります。塗装後から乾燥と、そのままマスキングテープ貼り付けたままにしてしまうと、マスキングテープを剥がした際に塗料が硬くなって、境目がガタガタになってしまいます。なので、クリヤーコートが終わったら、マスキングテープを剥がしておきます。(右の写真)
写真では分かりにくいですが、境目はキレイに仕上がっています。笑
それにしても、トゥルトゥルです。笑
このままでも十分製品になるレベルなんですが、目指しているのはピアノブラック仕様ですので、クリヤーコートの乾燥が終わったら
2回目のクリヤーコートに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。
2018年8月21日火曜日
TOYOTA ノア 内装パネル Vol.2
こちらは、TOYOTA ノア 内装パネルです。前回の作業では、プラスチック表面のシボ模様(凹凸)をスムージングさせていただきました。ご依頼では調色作業も承っていますので、これから調色をしていきます。
上の写真は、調色用としてお借りしたカラーサンプルになります。こちらのカラーサンプルを元に、色を作成していきます。
まずは、メインになる黒の選択をします。一概に黒といっても漆黒味の度合いが違ったり、色味も赤味や黄味、青味を帯びた黒が存在します。お借りしたカラーサンプルの色の傾向としては、当店のピアノブラック仕様で使っているジェットブラック(原色コード:Am5)よりも漆黒味は薄く、黄味がある黒といった印象を受けました。
そこで、ジェットブラックよりも漆黒味がワンランク下で、黄味のあるブラックHS(原色コード:Am6)をメイン色に抜擢してみようと思います。
上の写真は調色後です。(写真が見づらいですね…汗)
調色の結果ですが、メイン色はもちろんブラックHS(原色コード:Am6)君にお願いしました。ただ、ブラックHS君だけでは舞台は飾れず、黄味が足りないかなと思いました。そこで、名脇役であるイエローオキサイドHS(原色コード:Am81)君を共演させてみました。イエローオキサイドHS君は一般的な黄色とは色味が違っていて、酸化鉄系で濁った黄色になります。真っさらな黄色の場合では出番が少ないんですが、色モノ系で黄味が足りない場合は、イエローオキサイドHS君が脇役を張ってバランスを整えてくれます。
さて、これで舞台が完成…といきたいところですが、色モノ混ぜてしまったせいか、黒本来の漆黒味が薄くなってしまいました。そこで、友情出演としてジェットブラック(原色コード:Am5)君に参加してもらいました。僅かばかりの出演でしたが、しっかり漆黒味の黒にまとめあげてくれました。
こうして、3色の個性がぶつかり合い、ひとつの舞台を作り上げた…とさ。笑
ところで、調色って地味な作業って思いませんか?笑
実際、すごーく地味なんですが、私には性に合っているらしく、調色をしている時間は他のことを一切考えないでのめり込んでしまうんです。おそらく、私の人生の中で、もっとも集中している時間が一番長いのは、調色作業かなと思います。
昔は無関心だった調色という名の作業…今では興味が湧くようになりました。笑
それでは、調色作業が終わりましたので、次回は上塗りに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。
2018年8月20日月曜日
TOYOTA ノア 内装パネル Vol.1
TOYOTA ノア 内装パネルの加工依頼を承りました。ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹塗装作業
・ピアノブラック仕様
・2コートメタリック仕様
🔹下地作業
・スムージング
🔹調色作業(ピアノブラック仕様)
となります。
この度は当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございます。
それでは、作業に入らせていただきますね。
上の写真はスイッチパネルになります。ご依頼では、プラスチック表面に装飾されているシボ模様(凹凸)をスムージングと承っていますので、これからスムージングをしていきます。
まずは、プラスチック表面をフラットにサンディングします。
左の写真は、機械式のダブルアクションサンダーで研磨しているところです。シボ模様の研磨をすべて手研ぎで行なうと、その後の作業でウデが使い物にならなくなってしまうんですよね。汗
なので、大まかな研磨はダブルアクションサンダーで行なって、細かなところは手研ぎで行なうようにしています。
右の写真は、サンディング後です。
ツルッとなめらかに仕上がりました。笑
さて、サンディングが終わりましたので、下地剤を塗装していきます。
こちらのパーツは軟質素材のプラスチックで成形されているんですが、このままダイレクトにサーフェーサーや上塗り塗料をノセても剥がれてしまいます。なので、素材とサーフェーサーの繋ぎ役として、プラスチック専用プライマーを塗装します。(右の写真)
今回、上塗り色がブラックで承っていますので、プラスチック専用プライマーの色もブラックタイプを使用しています。
プライマーの塗装が終わったらサーフェーサーを塗装…と間髪入れずにいきたいところですが、プラスチック専用プライマーの塗布後は、1時間以上間隔を空けないといけないので、それまで他の作業をして待つことにします。汗
さてさて、1時間が経過しました。
上の写真は、サーフェーサーを塗装したモノになります。シボ模様(凹凸)感もなくなり、ツルッと仕上がっております。笑
ところで、軟質プラスチックは温度変化で伸縮する特性を持っています。通常の塗料の場合、塗膜は硬くなるので、軟質素材のように伸縮する率が高い場合は、塗膜がワレてしまうこともあります。なので、硬化後でも柔軟性の塗膜に仕上げてくれる軟化剤(806R)をサーフェーサーに添加しています。こうしておくと、素材の伸縮率に塗膜が合うので、ワレにくい塗膜に仕上がります。軟質素材には軟化剤は必須といったところです。
それでは、下地作業が終わりましたので、次回も引き続き作業を進めさせていただきます。もうしばらくお待ちくださいね。
2018年8月10日金曜日
夏季休暇のご案内
みなさんこんにちは。
本格的な夏の到来ですね。
若干、アブナイ日が続いていますが…汗
さて、当店の夏季休暇のご案内をさせていただきます。
◯夏季休暇
・8月13日(月)〜16日(木)
となります。
夏季休暇中のお問い合わせメールは随時受け付けておりますが、ご返信にお時間が掛かってしまう場合もございます。ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
猛暑日が続きますが、お身体には十分ご自愛くださいませ。
本格的な夏の到来ですね。
若干、アブナイ日が続いていますが…汗
さて、当店の夏季休暇のご案内をさせていただきます。
◯夏季休暇
・8月13日(月)〜16日(木)
となります。
夏季休暇中のお問い合わせメールは随時受け付けておりますが、ご返信にお時間が掛かってしまう場合もございます。ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
猛暑日が続きますが、お身体には十分ご自愛くださいませ。
2018年8月8日水曜日
TOYOTA プリウスα 内装パネル Vol.4
2018年8月6日月曜日
TOYOTA プリウスα 内装パネル Vol.3
こちらは、TOYOTA プリウスα 内装パネルです。ピアノブラック仕様でご依頼いただいております。まずは、当店のピアノブラック仕様の作業プロセスをおさらいさせていただきます。
◯作業プロセス(ピアノブラック仕様)
①足付け(研磨)
↓
②ベースカラー→クリヤーコート
↓
③熱乾燥(60分/60℃)
↓
④塗膜表面サンディング+足付け
↓
⑤クリヤーコート
↓
⑥強制乾燥(60分/60℃)
となります。
前回の作業(ブログ)では、②までご紹介させていただきました。③の乾燥も終わりましたので、④から作業を進めさせていただきます。
それでは、サンディングと足付け(研磨)です。1度目に塗装したクリヤー層を軽く撫でるようにサンディングして、塗料のノリを良くするために全体を足付け(研磨)します。(右の写真)
サンディングと足付け(研磨)が終わったらクリヤーコートします。(右の写真)
クリヤーコートはたっぷりノセています。ただ、ノセ過ぎてしまうと塗膜の硬化不良のトラブルを引き起こしてしまいます。なので、塗料メーカーの基準値以内で収まるような膜厚にしてあります。
テロテロです。笑
先ほど、当店のピアノブラック仕様の作業プロセスをご紹介させていただきましたが、ブログでご紹介させていただいた内容は④と⑤になります。あとは、⑥の乾燥が終わりましたら完成となります。ちなみにですが、⑥はブログでご紹介しませんので。。汗
それでは、完成までもうしばらくお待ちくださいね。
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