2018年6月1日金曜日

Babolat テニスラケット Vol.2

 

Babolat テニスラケットが完成しました。ご依頼内容をまとめましたのてご紹介させていただきますね。

🔸スペック
🔹部分塗装
・カラー→ソリッドグリーン

となります。

 

左の写真は施工前です。施工箇所はグレーになっているところのみと承っていましたので、全体にクリヤーコートはしていません。

オーダーいただいた色はグリップに装飾してあるグリーンなんですが、こちらは調色作業はしないで近似色程度で承っていました。あとは私におまかせいただきましたので、私なりにアレンジさせていただいて色を作成させていただきました。発色の良い蛍光色系でしたので、ソリッドカラーだけで染め上げてしまうと暗くなってしまいます。なので、下色に白を敷いて、その下色の白の発色を透かすようににグリーンを薄く塗装しています。【グリーンを薄く】と書きましたが、グリーンの塗料をパラッと塗装しているワケではないですよ。そうしてしまうと塗膜の耐久性がオチてしまいますからね。透明な樹脂の分量を多くして色モノの分量を少なくしています。

ちなみに下色の白なんですが、こちらは下地剤であるノンサン仕様のサーフェーサーを使わせていただきました。【ノンサン仕様】とは、通常のサーフェーサーは熱乾燥してから上塗りするんですが、熱乾燥をしないでダイレクトに上塗りが出来るシステムになります。熱乾燥をしないということはサーフェーサーの塗膜が完全硬化していない緩い状態になりますので、上塗り塗料との密着も格段に上がっているかなと思います。もちろん、下地(グレー箇所)との相性もバツグンです。またベースカラーの白よりも染まりも良いので、どうせ白を塗装するならとノンサン仕様のサーフェーサーを使わせていただきました。トータル的に見て、塗膜としては十分なレベルになっているかなと思います。汗

ところで、今回はマスキングをして部分塗装(グレー箇所のみ)でしたので、あまり塗膜を厚くしてしまうと引っかかりが出来てしまいます。特に下色の白とベースカラーのグリーン、クリヤーコートの3層に分けてしまうと、さらに塗膜が厚くなってしまいます。そこで、ベースカラーのグリーンを2液型塗料にしてクリヤーコートは省かせていただきました。ちなみに2液型塗料は、クリヤーコートが必要な1液型塗料とは樹脂そのものが異なります。ベースカラー(色モノ)単体に専用の硬化剤を配合することで、ベースカラーだけでツヤ感や耐久性を持たせることが出来ます。2液型塗料は、透明なクリヤーベースの色モノ版といったイメージになります。塗装工程が3層から2層に減ったお陰で、塗膜の引っかかりも緩和されているかなと思います。汗

それにしても、鮮やかなテニスラケットになりましたね。笑
今回、グリップのグリーンとピッタリ同じ色にはなりませんでしたが、全体の雰囲気は出ているかなと思います。あとはお客様に気に入っていただけることを祈るばかりです。汗

それでは発送しますね。
この度は当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございました!

HONDA フィットシャトル 15X クールエディション フロントグリル

HONDA フィットシャトル 15X クールエディション フロントグリルが完成しました。 🔸ご依頼内容 🔹ブラックメッキ塗装 ・ベースカラー:アントブラック ・カラーリング濃度:ダーク 🔹下地作業 ・表面処理:密着剤 ・下塗りクリヤーコート 上の写真は、シルバーメッキを並べ...