こちらはHONDA シビック インテグラ インテークパイプです。材質はアルミ製になりますので、このまま上塗りしても塗膜が剥がれてしまうかなと思います。なので、これから下地剤を塗装していきます。
左の写真なんですが、よ〜く見てみると表面がボコボコしています。このまま足付け(研磨)して下地剤を塗装でも良かったんですが、足付け(研磨)の延長で、少しサンディングペーパーで表面をツルッとさせてあげることにします。
右の写真はサンディング後です。パテなどで補正しているワケではないのでそこまで求められませんが、なんとなくツルッと仕上がったかなと思います。汗
サンディングが終わったら下地剤を塗装しますが、こちらはアルミ製品ですので、エッチングプライマーとサーフェーサーの2種類の下地剤を使います。まずは、エッチングプライマーを塗装します。(右の写真)
エッチングプライマーはプライマーのカテゴリーに入りますので、厚塗りせず、うす〜く塗布しておきます。エッチングプライマーの塗装から次の下地剤までフラッシュタイム(指触乾燥)を取ります。フラッシュタイムの時間は、1時間〜2時間くらいですね。それまで他の作業に励みます。汗
さて、2時間くらい経過したので、2種類目の下地剤であるサーフェーサーを塗装します。(上の写真)
ところで、上塗りの染まりを良くするためにサーフェーサーの色を変えているんですが、今回の上塗り色は赤になります。サーフェーサーに着色されたカラーサーフェーサーなんてのも存在していますが、当店では白と黒とグレーのサーフェーサーしかございません。なので、今回はサーフェーサーの色を上塗り色と同じくらいの明度にさせていただきました。
【明度】とはその名の通り、明るさや暗さの度合いになります。下色が黒で上色が白の場合、染め上げるにはかなりのコート回数が必要になりそうですよね。でも、下色が白で上色が白の場合は、少ないコート回数で染まりそうです。染まりやすいか染まりにくいかは、下色と上色との明度の差である程度決まってくるかなと思います。
Mr.Childrenの【GIFT】って歌にもありますよね。
【白と黒のその間に無限の色が広がって〜君に似合う色探して〜】
最後の『さがっ』で声が出なくなる…っていうお話でなく(苦笑)、サーフェーサーも白と黒のその間に無限のグレーが広がっているんです。その中で、グレーの明度を上塗り色と同じくらいに揃えておくと染まりが良くなるんです。
それにしても、【GIFT】って良い歌詞ですよね。オリンピックのテーマソングだったような気がします。オリンピックと色を並べてしまうと、どうしてもメダルの色が気にかかってしまいますが、個人的にはオリンピックとか関係なく、毎日を生きている人、それが一番輝いて見えるんだよって言ってくれているように感じました。その輝きが、また違う誰かを輝かせてくれるんじゃないかなって思います。
話がズレましたね。汗
というワケでして、上塗り色の赤が染まりやすくなるようなサーフェーサーの色合いにさせていただきました。ちなみにサーフェーサーの割合は、グレーが2に対して白が1といった感じになります。
それでは、サーフェーサーの乾燥が終わりましたから、次回は上塗りに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。