こちらは、GILERA ランナー 外装パーツです。一部のパーツの補修作業を承っていますので進めさせていただきます。
上の写真は補修箇所になります。
左の写真は、パーツの真ん中辺りに亀裂が入っています。
右の写真は、ガリ傷以外にも亀裂が入っています。
ご依頼品には同じような症状がアチコチで見受けられました。
今回、どういった補修がベストかなと考えたところ、亀裂が原因でパーツがバラバラに解体されていなかったので、亀裂部分のプラスチックを熱で溶かしながら結合させて、あとの補強はプラスチック専用の接着剤で補うことにしようかなと思います。
さて、それでは亀裂の補修に入ります。
左の写真は、亀裂部分を熱で溶かしているところです。ここでは、結合した下に亀裂が残ってしまうと耐久性がオチてしまいますので、オモテ面から以外にウラ面からも熱を入れてプラスチック素材を貫通させながら結合していきます。
右の写真は、結合後にサンディングしたモノです。結合後は表面にバリが出来てしまったので、サンディングで表面を滑らかにしておきました。ちなみにこの後の接着剤の食い付きやノリが良くなるかなと、V字型に掘り進めてみました。
サンディングが終わったら接着剤を流し込みます。(右の写真)
接着剤はGraspを使います。Graspはプラスチック専用の接着剤でして、結合力や耐久性の高さはお墨付きです。またGraspはサンディング出来る強者なんです。笑
接着剤が乾燥したらサンディングします。(左の写真)
まだ若干の凹みは残っていますが、接着剤だけでの深追いはしないで、あとはパテで仕上げていこうかなと思います。
サンディングが終わったら下地剤(サーフェーサー)を塗装します。(右の写真)
ところで、ここまでの作業経過後にプラスチックを少し曲げてみましたが、亀裂が入る気配を感じませんでしたので、おそらく耐久性は問題ないレベルかなと思います。汗
それでは、次回の作業は…ってどうしましょうかね?
パテ仕上げか調色作業か…どちらを先に行うかまだ検討中なんですよね。次回の作業着工まで考えておきます。なので、次回はどちらかになります。苦笑
もうしばらくお待ちくださいね。