こちらはメガネです。
前回の作業では中塗りクリヤーコートまで終わりました。これから上塗りクリヤーコートに入ります。
ところで、【中塗りクリヤーコート】ってなんだか分かりますか?
水圧転写の転写フィルムはクリヤーコートすると、クリヤーの成分を転写フィルムが吸い込んでしまい十分なツヤが出ないんです。それならは、一度にガッツリクリヤーコートすれば良いと思いますが、以前試験的にクリヤーが液ダレするほど塗ったことがあります。結果は、熱乾燥させたら液ダレしているのにツヤが引けていたんです。苦笑
そこで、一度のクリヤーコートで仕上げることは断念して、クリヤーコートを2回に分けて行うことにしました。その1層目に当たるのが【中塗りクリヤーコート】になります。【中塗りクリヤーコート】では、転写フィルムにクリヤーの成分を吸わせる目的で行なっています。これを熱乾燥をしてしっかり塗膜を乾燥させてしまいます。そうすると、それ以上クリヤー成分が吸われてしまうことはないので、この後に塗る【上塗りクリヤーコート】に上質なツヤ感が生まれます。【中塗りクリヤーコート】は、そんな上質なツヤ感を生む強靭な土台になってくれます。個人的には、【中塗りクリヤーコート】の生き様が好きかなと思います。笑
さて、こちらはフレームとテンプルを繋ぐ金具です。前回の水圧転写ではマスキングしないで施工させていただきました。その際に、金具は中塗りクリヤーコート後に低溶剤にてキレイにすると書きましたね。で、キレイにしようかなと思ったんですが、特段汚れていませんでしたので、軽く拭き上げる程度にしました。笑
さてさて、塗膜のノリを良くするための足付け(研磨)をしたら上塗りクリヤーコートをします。少し分かりづらいかもしれませんが、中塗りクリヤーコートのおかけで申し分ないツヤ感に仕上がっております。笑
ちなみにレンズが取り付けられるフチ廻りは薄めに仕上げていますのでご安心くださいませ。
それでは、上塗りクリヤーコートの乾燥が終わりましたら完成となります。大変お待たせしてますね。汗
もうしばらくお待ちくださいませ。