2017年6月14日水曜日
HONDA オデッセイ 外装パーツ Vol.2
こちらはHONDA オデッセイ外装パーツです。
塗装と水圧転写でご依頼いただいていますが、その前に下地作業をしていきます。
まずは、付属されているパーツを取り外します。
今回はメッキ処理やスムージングなど、パーツ毎に異なる下地作業ですので個別にご紹介していきます。
まずはメッキパーツからいきますね。全体を足付けします。(右の写真)
足付けが終わったら下地剤を塗装しますが、メッキパーツなので下地剤は2種類使っていきます。まずはエッチングプライマーです。もともとメッキ上への塗料はノリづらいんですが、エッチングプライマーを使うことで、亜鉛メッキやアルミの素地に化学反応で強固な塗膜を形成してくれます。なので、例えメッキ上でも剥がれにくい塗膜になります。ちなみにエッチングプライマーの色は写真のように黄色味になります。
エッチングプライマーが乾燥したらサーフェーサーを塗装します。これでメッキ処理はおしまいです。
ところで、エッチングプライマーの乾燥時間ってどのくらい掛かるか分かりますか?
ブログではサラッと書いていますが、実はエッチングプライマーを塗装後、1時間ぐらい空けてからサーフェーサーを塗装しています。えっ!?1時間!?と思うかもしれませんが、塗装の1工程って意外と時間が掛かるんですよね。塗っては乾燥、塗っては乾燥の毎日なんです。笑
なので、作業効率を上げるために、塗って乾燥を待っている間に他の作業をしています。
続きまして、プラスチックパーツです。左の写真のパーツはプライマー処理、右の写真のパーツはスムージングで承っています。
全て足付けしたらプラスチック専用プライマーを塗装します。上の写真のパーツはスムージングはしないのでこれで終わりです。何故プライマーを塗装したか?ですが、こちらのパーツは軟質プラスチックと言って素地のまま塗装しても密着性が悪いんです。なので、プラスチックと上塗りの間につなぎ役としてプライマーを塗装してあります。たまに、この後にサーフェーサーを塗装することもありますが、それはシボ模様(凹凸)を埋めたり、小キズを消す意味合いで塗装しています。今回は、シボ模様や小キズがなかったのでプライマーのみ塗装してサーフェーサーは塗装していません。
こちらのパーツはスムージングで承っていますので、プラスチック専用プライマーが乾燥したらサーフェーサーでシボ模様(凹凸)を埋めていきます。大型のプラスチックということもあり、たわみも出そうでしたのでサーフェーサーに軟化剤を添加して塗膜を柔らかくしています。備えあれば…ってカンジですね。笑
それでは、下地作業も終わりましたので、次回は上塗りと水圧転写に入ります。もうしばらくお待ちくださいませ。
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