2017年6月23日金曜日

HONDA オデッセイ 外装パーツ Vol.8



こちらはHONDA オデッセイ 外装パーツです。
塗装でご依頼いただいていますパーツの作業を進めさせていただきます。前回までの作業ですが、エンブレムが下地作業、フォグランカバーが水圧転写まで終わっています。エンブレムはサーフェーサーのサンディングをして、フォグランプカバーは足付けを行います。

 

足付けが終わったら上塗りに入るのですが、フォグランプカバーは塗り分け塗装で承っていますので、水圧転写部をマスキングしておきます。左の写真と右の写真でマスキング位置が違うのが分かりますかね? 左の写真は今回の塗装でクリヤーコートをしないところをマスキングしています。右の写真は、ベースカラーを塗装したくないところをマスキングしています。…ハテナ?の方もいらっしゃるかもしれませんので、作業を進めながらご説明していきますね。汗

 

マスキングが終わったら上塗りに入ります。オーダーいただいた色はパールグレーです。こちらはメッキグリルで使用している色と同じになります。ただ、メッキグリルはツヤ消し仕様でしたが、こちらのパーツ類はツヤ有りで承っています。

左の写真はベースカラーを塗装したモノになります。右の写真はベースカラーの塗装後にマスキングを剥がしたモノです。何故こんなマスキングにしたか?ですが、水圧転写と塗装したところの塗膜の段差を緩和させたかったんです。例えば、水圧転写部をマスキングしてベースカラーとクリヤーコートしてしまうと塗膜に段差が生じてしまいます。塗膜が剥がれる主な原因はキワからですので、なるべく全体をクリヤーで通しておきたかったんです。今回は塗装部と水圧転写部がツヤ有り仕様でしたのでこの手法が使えました。内部はマスキングをしたままですが、たまたまメッキのリングがマスキングの見切り部に取り付けされるようなんです。なので、余計な膜厚をつけなくなかったので、クリヤーコートの際もマスキングをしたままにしています。

ちなみに、塗装部がツヤ消し仕様だったら水圧転写部をマスキングしてそのまま最後まで塗装しています。ただ、だからと言って、その仕様でもそう簡単に剥がれない塗膜づくりを考えますけどね。例えば、ベースカラーを塗装して全体をツヤ有りのクリヤーコートで通して一旦乾燥させます。乾燥が終わったら部分的にツヤ消しクリヤーコートを塗装する…みたいな。少し手間になるので費用が上がってしまうのでは?…とイメージされるかもしれませんが、お客様には余計な費用は掛かりませんのでご安心くださいませ。これは私と塗膜様との闘いなので。笑

 

マスキングを剥がしたらクリヤーコートします。
先ほども書きましたが、クリヤーは全ツヤ有りです。

ところで、このパールグレーはツヤ消しタイプもアリですが、ツヤ有りになるとかなり存在感が増しますね。オーナー様も色にはかなり悩まれてましたが、このパールグレーはアリですね。私も完成が楽しみです。笑

それでは、クリヤーコートの乾燥が終わったら完成となります。あとは組み付け作業ですね。もうしばらくお待ちくださいませ。

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