2019年8月2日金曜日
MAZDA GHアテンザ フロントグリル Vol.2
こちらは、MAZDA GHアテンザ フロントグリルになります。
前回の作業では、飛び石によるメッキのくぼみを塗料(クリヤーベース)を使って埋めました。
塗膜の乾燥が終わりましたので、これから上塗りを行っていきます。
左の写真の矢印の先をよ〜くご覧いただくと、ポチッとしたモノがあるのが分かるかなと思います。
こちらは飛び石があった箇所になります。
前回クリヤーベースで飛び石を埋めましたが、若干凹凸が残っていますので、サンディングペーパーで平滑にしておきます。
右の写真はサンディング後になります。
スッキリしましたね。笑
ちなみに飛び石箇所は再メッキを行っているワケではないので、よ〜くご覧いただくとポチッと感は残っています。
あくまでも上塗りの平滑性を重視!…といったところになります。
その他の飛び石箇所もサンディングペーパーで平滑にしたら、塗料のノリを良くするための足づけ(研磨)を行って上塗り用のセッティングをします。
ところで、ブラックメッキ塗装はメッキ感を生かしてカラーリングを行うので、メッキ表面を研磨してしまうと研磨したキズがそのまま残ってしまいます。
ではなぜ、研磨してしまったのでしょうか?汗
それは、研磨したのはクリヤーベースでして、クリヤーベースを研磨しても、その上にクリヤーベースをノセると研磨目が消えるんです。
(「研磨目が消える」というよりも「研磨目が埋まる」といった表現が適切かもしれません)
逆に、メッキのキズがクリヤーコートで消えないのは、キズがついているのがメッキだからです。
理論上、キズの入ったメッキ上にメッキをノセられればキズは消えます。
(あくまで理論上の話ですが…汗)
大まかに言えば、表面と同じ成分をノセればキズが消える…例えば、色にキズがあるなら色をノセ、クリヤー層にキズがあるならクリヤーコート、といったところになります。
ちなみにクリヤーコートされている車のキズの深さを知りたいようなら、水をかけてみると良いかもしれません。
水をかけた表面はクリヤーコートを行ったことと同じ状態になるので、キズの深さがクリヤー層で留まっているのか、はたまた色まで到達しているのか…そういった判断の目安にもなるかなと思います。
さてさて、セッティングが終わったら上塗りを行います。( 右の写真)
オーダーいただいた色はアントブラックになります。
カラーリング濃度はスタンダードで承っています。
事前に飛び石箇所を補正したお陰で、塗料のフロー性も良く、ストレスを感じずにカラーリングに集中できました。
イイ感じです。笑
それでは、塗膜の乾燥が終わりましたらメッキパーツは完成になります。
次回は、フロントグリルベースの上塗りに入ります。
もうしばらくお待ちくださいね。
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