こちらは、Moto Metal ホイールセンターキャップです。前回の作業では、センターキャップ内のパーツの上塗りを行わせていただきました。ご依頼では、センターキャップ内のもうひとつのパーツを別の色で上塗りと承っていますので、これから2色目の上塗りを行っていきます。
塗料のノリを良くするための足づけ(研磨)を行ったら、上塗り用のセッティングをします。(左の写真)
セッティングが終わったら上塗りに入ります。
ご依頼では、3コートキャンディ仕様で承っています。
キャンディカラーは隠ぺい力が低いのが特徴でして、単色で下地の色を染め上げることには不向きになります。そこで、下地の色を染めるため、ベースカラー(シルバーメタリック)を使います。(右の写真)
下地の色が染まったら、上塗り(キャンディベース→クリヤーコート)を行います。(右の写真)
オーダーいただいた色は、パッションレッドになります。
イイ感じです。笑
ところで、先ほど【キャンディカラーは隠ぺい力が低いため、下地の色はベースカラー(シルバーメタリック)で染める】と書きました。ベースカラーにシルバーメタリックを使った意味って分かりますかね?汗
キャンディカラーの隠ぺい力が低いということは、言い換えれば、下地の色を透かしてくれる性質を持っているということになります。つまり、下地の色を明るくすれば明るい色合いになりますし、暗くすれば暗い色合いになるということです。なので、キャンディカラーを吹き付けても発色が良くなるようにシルバーメタリックを使っています。
ちなみにですが、シルバーメタリックを使った理由はもうひとつあります。それは、金属感(キラキラ感)が出るようにです。単純に明るくしたいならベースカラーを白にすれば良いんですが、ベースカラーが白の場合、キャンディカラーの発色が損なわれてしまうんですよね。なので、明るさに加えて金属感(キラキラ感)を出すためにシルバーメタリックを使っています。
カメラの都合上、写真では分かりづらいかもしれませんが、現物は金属感(キラキラ感)のある色合いになっています。汗
それにしても、シルバーメタリックという名の舞台上で情熱を燃やしながら踊り狂うパッションレッド…眩しすぎますね。笑
それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら完成となります。もうしばらくお待ちくださいね。