🔸ご依頼内容
🔹塗装
・3コートキャンディ仕様
・調色作業
🔹下地作業
・補正作業:板金、パテ仕上げ
・表面処理:サンドブラスト
・下地剤:密着剤、サーフェーサー
となります。
ところで、こちらのお客様は以前にも当店をご利用いただいた方になります。その際の作業内容はブログでもご紹介させていただきました。
🔸ブログ
🔹タイトル:HONDA 外装パーツ
🔹掲載日:2018年11月26日〜12月7日
みなさんもご覧くださいませ。
この度も当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
それでは、作業に入らせていただきます。
まずは補正作業を行っていきます。
補正箇所は、マスキングテープで作成した矢印の先になります。(上の写真)
左の写真はウラ面からツッコくった痕があり、表面が突起していました。
右の写真はガリキズになります。
キズの補正であればパテづけを行えば埋めることが出来ますが、表面が突起してしまうとパテづけが行えません。そこで、オモテ面から叩いて引っ込めます。
左の写真は、板金後になります。
右の写真は、板金前になります。
どう変わったのかすごく分かりづらいですよね?汗
フェンダーに映し出されているのはシャッターなんですが、映り込んだシャッターの線を見比べていただくと分かるかなと思います。板金前には歪みがありましたが、板金後はシャッターの線がほぼ真っ直ぐに映し出されているかなと思います。分からないようでしたらすみません。汗
ちなみにですが、板金では表面をなるべくフラットに近づくように叩きましたが、それでも板金周辺は少なからず歪みが生じます。なので、後ほどパテづけで成形を行うことが出来るように、全体より若干低くなるようにしています。
さて、板金が終わりましたのでパテづけ…といきたいところですが、フェンダーはメッキ加工が施されていました。このままダイレクトにパテづけが行えませんので、下地剤を塗布してからその上にパテをノセていこうかなと思います。
ところで、メッキ上への塗料ってノリづらいのはご存知でしょうか?
メッキは無機質でして、下地剤をふんだんに使用しても、ガラスに塗料を吹き付けたこととほぼ変わらない状態にあります。それでも、少しでも塗膜のノリを良くするために足づけ(研磨)を行いますが、メッキ表面はとても硬いので、通常の足づけ(研磨)程度ではしっかり足づけが行えません。そこで、サンドブラストを使って足づけを行っていきます。
上の写真は、サンドブラスト後になります。
メッキ感がなくなりましたね。無数の細かいキズ=足づけがしっかり行われたことになります。ちなみにですが、サンドブラストを行ったからといって、塗膜が剥がれないワケではありません。やらないよりはやっておいた方が無難かな?…といったニュアンスになります。汗
ちなみのちなみにですが、鋼板に施されているメッキ上へ塗装する場合はサンドブラストがオススメですが、プラスチック製品に施されてメッキの場合はサンドブラストが行えません。サンドブラストを行うとプラスチック素地もやられてしまいガリガリになってしまいます。汗
さてさて、サンドブラストが終わりましたので下地剤を塗装します。(上の写真)
下地剤ではメッキとサーフェーサーの密着を考慮して、密着剤(溶剤)を塗布してからサーフェーサーを塗装しています。
右の写真はウラ面になります。
塗膜はキワから剥がれてしまうことがあるので、ウラ面にもサーフェーサーを巻き込んで塗膜のキワを無くしてあります。全体的に見て、剥がれづらい塗膜になったのでないかなと思います。汗
それでは、下地剤の塗装が終わりましたので、次回は板金周辺の補正作業に入ります。もうしばらくお待ちくださいね。