2019年6月28日金曜日
Porsche Carrera GTS キーカバー Vol.5
Porsche Carrera GTS キーカバーが完成しました。
ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹水圧転写
・ベースカラー:ソリッドブラック
・転写フィルム:平織りシルバーカーボン柄
・ベースカラー:パールグレー
・転写フィルム:平織りブラックカーボン柄
🔹下地作業
・プラスチック専用プライマー
・サーフェーサー
となります。
左の写真は施工前になります。
無機質だったパーツの雰囲気がガラッと変わりましたね。笑
小さなパーツになりますが、その存在感は計り知れません。笑
それでは発送しますね。
東京都にお住いのI様、この度も当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました。
2019年6月27日木曜日
Porsche Carrera GTS キーカバー Vol.4
こちらは、Porsche Carrera GTS キーカバーになります。
前回の作業では、水圧転写と中塗りクリヤーコートを行いました。
塗膜の乾燥が終わりましたので、これから上塗りクリヤーコートに入ります。
ところで、当店の水圧転写のクリヤーコートは2回に分けて行っています。
水圧転写後の塗膜の状態はベースカラーと転写フィルムの2層になりますが、クリヤーコートを行うと、ベースカラーと転写フィルムにクリヤー成分が吸収されてしまい、熱乾燥後にツヤ感が引けてしまうんです。
適度にクリヤー層がないと紫外線等で劣化するスピードが早まってしまうので、1回目のクリヤーコートを【中塗りクリヤーコート】と称して、ベースカラーと転写フィルムに吸収させる目的で行っています。
…とはいえ、濃厚色で染まりが良いとベースカラーが薄膜で済むので、クリヤー成分の吸収される割合が軽減されます。
なので、1回のクリヤーコートでテロっとさせることもできます。
現に、中塗りクリヤーコートだけもイケるかな?…ぐらいのテロっと感はあるかなと思います。(上の写真)
ただ、念には念をと2回目のクリヤーコートを行っていきます。汗
ちなみにですが、単彩色系は染まりが良くないためベースカラーが薄膜になりません。
ベースカラーが厚膜になると転写フィルムがその分沈み込むので、ベースカラーと柄との境に段差が生じてきます。
中塗りクリヤーコート直後はテロっとした質感になりますが、クリヤー成分には溶剤が含まれているため、熱乾燥を行うと溶剤が揮発して、塗装直後よりもクリヤー層が薄くなります。
クリヤー層が薄くなると、ベースカラーと柄との段差が露わになってきます。
その段差をフラットに仕上げるためにクリヤーコートを2回に分けて行っています。
左の写真は、スプレーガンでできた塗膜の肌(ラウンド)をサンディングしているところになります。
右の写真はサンディング後になります。
サンディングのやり過ぎはクリヤー層を突き破って転写フィルムまで痛めてしまう場合もあります。
なので、表面をサラッとさらう程度に留めています。
ほどほどがベストかなと思います。
さて、塗料のノリを良くするための足づけ(研磨)が終わったら、上塗りクリヤーコート用のセッティングをします。(左の写真)
セッティングが終わったら上塗りクリヤーコートを行います。(右の写真)
テロテロです。笑
そういえば先日のテレビ放送後に、水圧転写を初めてお知りになられた方からお問い合わせをいただいたんです。
私が水圧転写にかけた夢は、水圧転写を全く知らない方でも身近に感じてもらうことでした。
お問い合わせいただいて、その夢が少し叶ったのかなと嬉しくなりました。
これからも多くの方に水圧転写が広がると良いですね。
それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら完成になります。
もうしばらくお待ちくださいね。
2019年6月26日水曜日
Porsche Carrera GTS キーカバー Vol.3
こちらは、Porsche Carrera GTS キーカバーになります。
前回の作業では、水圧転写のベースカラーを塗装しました。
塗膜の乾燥が終わりましたので、これから水圧転写を行っていきます。
まずは、平織りブラックカーボン柄からになります。
上の写真は、水面に転写フィルムを浮かべたモノになります。
水面に転写フィルムを浮かべてから一定時間が経過したら、結合剤を転写フィルム表面に塗布して水圧転写を行っていきます。
上の写真は水圧転写後になります。
イイ感じです。笑
続きまして、平織りシルバーカーボン柄になります。
先ほどと同じ手順で作業を進めていきます。
上の写真は水圧転写後になります。
こちらもイイ感じです。笑
それにしても、梅雨時期の水圧転写は過酷を強いられるんですよね。汗
転写フィルムは3層で構成されているんですが、その内の1層はポリビニールアルコール(PVA)になります。
PVAはノリの一種でして、洗濯ノリやお薬を包む層などに使われています。
俗にオブラート層なんて呼ばれていますね。
PVAは水に溶解しやすいので、湿度に弱く、梅雨時期は転写フィルムが丸まりやすいんです。
当初、空調完備の環境下で水圧転写を行おうかと思ったんですが、1年間同じ条件で施工してしまうと、かえって技術の向上が見込めないかなと思いました。
はじめは四季を感じながら、その場の環境にどう対応していくべきかを追究したかったんですよね。
…とはいえ、そんな私のエゴはもう捨てて、そろそろ空調完備の環境下で水圧転写を行っても良いかもしれません。
…とはとはいえ(苦笑)、四季の中で作業を行っていると毎日新鮮な気持ちになれるので楽しいんですけどね。笑
…って、話が逸れましたね。苦笑
それでは、作業は水圧転写後の中塗りクリヤーコートまで終わっています。
塗膜の乾燥が終わりましたら、次回は上塗りクリヤーコートに入ります。
もうしばらくお待ちくださいね。
2019年6月25日火曜日
Porsche Carrera GTS キーカバー Vol.2
前回の作業では下地作業を行いました。
塗膜の乾燥が終わりましたので、これから水圧転写のベースカラーを塗装していきます。
塗料のノリを良くするための足づけ(研磨)を行ったら、ベースカラー用のセッティングを行います。(左の写真)
セッティングが終わったらベースカラーを塗装します。(右の写真)
ご依頼いただいたキーカバーは2セットございまして、それぞれご依頼内容が異なります。
左の写真は、ベースカラーがソリッドブラックになります。
右の写真は、ベースカラーがパールグレーになります。
パールグレーで使用している色をご紹介させていただきます。
🔸パールグレー
・ジェットブラック(原色コード:Am5)
・ミディアムホワイトパール(原色コード:Am732)
ジェットブラックの色味の傾向は、やや黄味のある漆黒ブラックになります。
ミディアムホワイトパールの色味の傾向は、粒子が細目の真珠色になります。
この2色を調合してパールグレーを作成しています。
ちなみにですが、こちらのパールグレーベースはデザイン工房-YMT-時代に製作しました。
その際は、【オリジナルブラックカーボン第2弾】といった名前でした。
当時はもう少し薄いパールグレーベースでして、ブラック調を強くするために、水圧転写後にブラック系のカラークリヤーコートを行っていました。
ただ、カラークリヤーコートを行うとお客様に余計な費用が掛かってしまうので、改良に改良を重ねて、カラークリヤーコートナシでもブラックカーボン調が再現できるベースカラーになっています。
ところで、デザイン工房-YMT-時代には、ブラックベースに綾織りシルバーカーボン柄を水圧転写して、ブラック系のカラークリヤーコートを行う【オリジナルブラックカーボン第3弾】も製作しました。
実は、とある方から「立体的な色合いになるブラックカーボンが水圧転写で再現できたらすごいよ」といったお言葉をいただいたんですよね。
当時は資料もなく、夜な夜な試行錯誤を繰り返していたのを覚えています。汗
その中で誕生したのが第2弾と第3弾になります。
(現在の第2弾はカラークリヤーコートナシになります)
これも【とある方】のご指摘のおかげですね。
感謝しかありません。
それにしても、最近は新しいものづくりに挑戦していない気がします。
また新しいものづくりに挑戦せねば!…と思う今日この頃です。笑
そういえば、【オリジナルなんちゃら】って謳わなくなりましたね。
なぜでしょう??汗
最近年のせいか、軌跡を残しておきたいなと会社の沿革をリニューアルしたんですが、これを機に復活させてみようかなと思います。
…って、話が逸れましたね。汗
それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら次回は水圧転写に入ります。
もうしばらくお待ちくださいね。
2019年6月24日月曜日
Porsche Carrera GTS キーカバー Vol.1
Porsche Carrera GTS キーカバーの加工依頼を承りました。
ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹水圧転写
・ベースカラー:ソリッドブラック
・転写フィルム:平織りシルバーカーボン柄
・ベースカラー:パールグレー
・転写フィルム:平織りブラックカーボン柄
🔹下地作業
・プラスチック専用プライマー
・サーフェーサー
となります。
こちらのお客様は以前にも当店をご利用いただいた方になります。
この度も当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
それでは作業に入らせていただきます。
ご依頼品はプラスチック素地で表面にシボ模様(凹凸)がございました。
ただ、薄っすらシボ加工が施されていましたので、簡単な足づけ(研磨)と下地剤で下地を作っていきます。
塗料のノリを良くするための足づけ(研磨)を行ったら、下地剤用のセッティングを行います。(左の写真)
セッティングが終わったら下地剤を塗装しますが、ご依頼品はプラスチック素地でしたのでプラスチック専用プライマーを塗装します。(右の写真)
プラスチック専用プライマーを塗装したら下地剤(サーフェーサー)を塗装します。(右の写真)
ご依頼内容は水圧転写になりますが、キーカバーは2セットございまして、それぞれ作業が異なります。
なので、ベースカラーの染まりが良くなるようサーフェーサーの色を変えています。
左の写真は、ブラックタイプのサーフェーサーになります。
右の写真は、ブラック寄りのグレー(ダークグレー)になります。
ところで、クロマックス社のサーフェーサーは、ブラック、グレー、ホワイトの3色がありますが、当店ではブラックとホワイトの2色を使用しています。
その2色を調合してベースカラーの明度に揃えています。
ちなみに右の写真のダークグレーは、ブラックとホワイトを7:3の割合で調合しています。
自動車補修の頃には全く意識していなかった下塗り色…今となってはその偉大さに惚れ惚れしています。笑
まぁ自動車補修は塗装面積が広く、上塗りをガンガンに行っていましたからね。
下塗り色を変えたところで変化は感じられませんでした。苦笑
それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら、次回は水圧転写のベースカラーの塗装に入ります。
もうしばらくお待ちくださいね。
2019年6月14日金曜日
お客様の声
こちらは先日納めさせていただきました、BMW 640i グランクーペ (2015)ミラーカバーになります。
お客様よりメールをいただきましたので、一部ですがご紹介させていただきます。
「非常にいい出来で大満足です。笑」
「さっそくホイールと合わせたところ完璧でした!」
「違う部分を塗装したくなってきましたので、またご連絡させていただきます。」
ご満足いただけたようで何よりですね。
色はお客様からいただいた写真を元に調色を行いました。
ただ、写真から調色を行いましたので色合いに不安を感じていたんですよね。苦笑
お客様のメールを拝見してホッとした次第でございます。汗
この度は温かいお言葉をいただきまして、厚く御礼申し上げます。
次回のご依頼もお待ちしております。
こちらの作業風景はブログでもご紹介させていただきました。
🔸株式会社ひきだ ブログ
・タイトル:BMW 640i グランクーペ (2015)ミラーカバー Vol.1〜Vol.2
・掲載期間:2019年6月6日〜2019年6月10日
みなさんも是非ご覧くださいませ。
東京都にお住まいのI様、この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました。
2019年6月13日木曜日
お客様の声
こちらは先日納めさせていただきました、MERCEDES W124 プロテクティブキャップとケーブルガイドになります。
お客様よりメールをいただきましたので、一部ですがご紹介させていただきます。
「仕上がりとても満足です。」
「ありがとうございました。」
「今後何かありましたら依頼しますのでよろしくお願いします。」
ご満足いただけたようで何よりです。
この度は温かいお言葉をいただきまして、厚く御礼申し上げます。
次回のご依頼もお待ちしております。
こちらの作業風景はブログでもご紹介させていただきました。
🔸株式会社ひきだ ブログ
・タイトル:MERCEDES W124 プロテクティブキャップとケーブルガイド Vol.1〜Vol.4
・掲載期間:2019年6月3日〜2019年6月7日
みなさんも是非ご覧くださいませ。
埼玉県にお住まいのH様、この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました。
2019年6月10日月曜日
BMW 640i グランクーペ (2015)ミラーカバー Vol.2
BMW 640i グランクーペ (2015)ミラーカバーが完成しました。
ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹2コートメタリック塗装
・カラー:オレンジゴールドメタリック
・調色:オレンジゴールドメタリック
🔹メンテナンス
・ガラスコーティング
・ポリマーコーティング
となります。
左の写真はカラーサンプルになります。
こちらの写真の色合いを元に調色を行いました。
写真から調色を行いましたので色合いに誤差が生じてしまうかもしれませんが、それらしい雰囲気になっているかなと思います。
左の写真は施工前になります。
新たにオレンジゴールドメタリックが加わり、車体のイメージも変わりそうですね。笑
上の写真はタッチアップ用ミニボトルになります。
当店では、ソリッド、2コートメタリック、2コートパール、3コートパールでご依頼いただいたお客様へ、塗料(硬化剤ナシ)をミニボトルに詰めてお渡ししています。
ミニボトルのキャップには筆が内蔵されていますので、お手を汚さずにタッチアップが可能になります。(右の写真)
何かの際にお使いくださいませ。
…って何もないことが1番なんですけどね。苦笑
それでは発送しますね。
東京都にお住まいのI様、この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました。
2019年6月7日金曜日
MERCEDES W124 プロテクティブキャップとケーブルガイド Vol.4
MERCEDES W124 プロテクティブキャップとケーブルガイドが完成しました。
ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹水圧転写
・転写フィルム:綾織りシルバーカーボン柄
・ベースカラー:ソリッドブラック
・カラークリヤー:ベルベットブラック
🔹ロゴ入れ塗装:オーナメント
・カラー:シルバーメタリック
🔹下地作業
・プラスチック専用プライマー
🔹メンテナンス
・ガラスコーティング
・ポリマーコーティング
となります。
オーナメントはシルバーメタリックでロゴ入れ塗装を行いました。
ブラックカーボン調から浮かび上がるオーナメントの存在感がなんとも言えませんね。笑
左の写真は施工前になります。
こうして比較してみると、全く違うパーツに見えますね。
高級感が漂っています。笑
それでは発送しますね。
埼玉県にお住まいのH様、この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました。
2019年6月6日木曜日
BMW 640i グランクーペ (2015)ミラーカバー Vol.1
ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸ご依頼内容
🔹2コートメタリック塗装
・カラー:オレンジゴールドメタリック
・調色作業:オレンジゴールドメタリック
🔹メンテナンス
・ガラスコーティング
・ポリマーコーティング
となります。
この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
それでは作業に入らせていただきます。
上の写真は、お客様よりお送りいただいたカラーサンプルになります。
カラーサンプルは現物がございませんので、写真を見ながら調色を行っていきます。
ちなみにですが、写真から調色を行いますので現物と同色になりづらいです。汗
あくまで色の系統が似ている程度…といったニュアンスになります。
上の写真は調色後になります。
色のイメージですが、お客様より「現物はオレンジゴールドメタリックのような色合いです」と仰っていました。
そこで、ゴールド感のある発色の良いオレンジアルミに黒を混合して色を作成しています。
ところで、カラーサンプルは写真でしたので肉眼だけで色の微調整を行っていません。
肉眼とレンズ越しとでは映し方が違いますので、調色パネルを一度カメラに収めて、写真同士でも色合いの確認を行っています。
さて、調色が終わりましたので、塗料のノリを良くするための足づけ(研磨)を行ったら上塗り用のセッティングをします。(左の写真)
セッティングが終わったら、ベースカラー→クリヤーコートと上塗りを行います。(右の写真)
右の写真はカラーサンプルになります。
イイ感じ…かなと思います。汗
それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら、ガラスコーティングとポリマーコーティングを施工して完成になります。もうしばらくお待ちくださいね。
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