2019年5月21日火曜日

F56 MINIクーパーS エンジンカバー Vol.2

 

こちらは、F56 MINIクーパーS エンジンカバーです。
前回の作業では、下地剤(プラスチック専用プライマー)とロゴの塗装を行いました。
塗膜の乾燥が終わりましたので、これから水圧転写のベースカラーの塗装に入ります。

 

塗料のノリを良くするための足づけ(研磨)を行ったらベースカラー用のセッティングを行います。(上の写真)

 

セッティングが終わったらベースカラーを塗装していきます。
オーダーいただいたベースカラーはパールグレーになります。

左の写真は、ベースカラーをサラッと1コートしたモノになります。
ロゴはソリッドレッドで承っていますが、ロゴが凸になっていて、マスキングを行っての塗り分け塗装がむずかしいかなと感じました。
そこで、凸になっているロゴから塗装を行って、水圧転写のベースカラーを塗装中に溶剤を使って拭き取っていきます。

右の写真は、指にウェスを巻き込んで溶剤を染み込ませたモノになります。

 

これを、ロゴの凸になっているところに当てて、ベースカラーを拭き取っていきます。(上の写真)

ところで、ベースカラーを溶剤で溶解すればソリッドレッドも溶解してしまいそうですよね。
ご安心ください。
実はソリッドレッドの塗膜はクリヤーコートを行っていて、塗膜も熱乾燥で完全硬化しているので溶解しないんです。なので、水圧転写のベースカラー(硬化剤の入らない塗料)のみが溶解されて拭き取れるんです。

ちなみにですが、このやり方は自動車業界では邪道かもしれないですね。
私も自動車業界にいた頃はやっていませんでした。苦笑
なんて言いましょうか、塗装業界に20年以上携わっていますが、邪道ってナニ?って思うんですよね。
例え邪道でも、結果さえ伴えば過程は自由で良いのでは?と思うんです。
そのためと言ってはなんですが、あまり世間を見ないんですよね。
世間を見てしまうとそれと比べたりマネたりしてしまいそうですからね。
(特に私は感化されやすいので。。汗)
なので、固定観念に囚われず、自由な発想を心がけています。笑
って、ただの世間知らずな面倒くさがりのお子ちゃまなんですけどね。苦笑
人生の折り返し地点に立つ者としては、もう少し大人にならないといけないなと思う今日この頃です。汗


さて、そうこうしている間にロゴが復元できました。笑

それでは、塗膜の乾燥が終わりましたら、次回は水圧転写に入ります。もうしばらくお待ちくださいね。

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