2018年3月31日土曜日
SUZUKI アルトワークス フロントグリルとリアルーフスポイラー Vol.6
SUZUKI アルトワークス フロントグリルとリアルーフスポイラーが完成しました。ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸スペック
🔹フロントグリル(左の写真)
・クリヤーコート
🔹リアルーフスポイラー(右の写真)
◇水圧転写(オモテ面)
・ベースカラー→ブラック
・転写フィルム→+平織りシルバーカーボン柄
◇塗り分け塗装(ウラ面)
・カラー→マットブラック(プラスチック素地色)
◇下地作業
・サーフェーサー
となります。
こちらは、フロントグリルです。もともとウェットカーボンのゲルコート仕上げになっていて、その上からクリヤーコートをさせていただきました。ただ、ゲルコート仕上げの表面は一見ツルツルしているように見えるんですが、微細な巣穴が開いているんです。それをクリヤーコートで埋めて、さらにクリヤーコートをして塗膜表面をツルツルに仕上げています。2回に分けてクリヤーコートをしているので、塗膜表面はテロテロです。笑
こちらは、リアルーフスポイラーです。ブラックベースに平織りシルバーカーボン柄を転写させていただきました。もともとFRP製のゲルコート仕上げでしたので、そのまま上塗りすると密着不良になってしまいます。なので、下地作業では、サーフェーサー(下地剤)を塗装させていただきました。
左の写真と右の写真は屋内と屋外で撮影したモノになります。
こちらは、リアルーフスポイラーのウラ面です。ウラ面は塗り分け塗装をさせていただきました。色はマットブラックです。マットブラックは単色の黒をツヤ消しした訳でなく、梨地のプラスチック素地のような色合いになっています。これは、リアルーフスポイラーを取り付けする周りに、梨地のプラスチック素地が配備されていたので、全体的に統一感が出るようにとお選びいただきました。細部にまでこだわりが感じられますね。笑
それでは発送しますね。
この度は当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございました!
…ところで、Facebookを始めました。笑
というのも、こちらのオーナー様から、もっと発信してみては?と勧められたんですよね。確かに、ブログ以外で発信するのも新たな出会いに繋がりそうですよね。オーナー様、アドバイスありがとうございました!笑
Facebookの内容は箸休め程度で、楽しけりゃいいかなぐらいでと思っています。それと、まだ内容は決めていませんが、Facebookを介して、みなさんにも特典をご用意してみようかなと思っています。どこかで私をお見かけしたら、ぜひお友達になってくださいね。申請お待ちしてます。
2018年3月30日金曜日
SUZUKI アルトワークス フロントグリルとリアルーフスポイラー Vol.5…のつづき
さて、SUZUKI アルトワークス リアルーフスポイラー Vol.5…のつづきです。リアルーフスポイラーは、水圧転写用の上塗りクリヤーコートの乾燥が終わりました。ご依頼内容はウラ面の塗り分け塗装も承っていますので、引き続き、作業を進めさせていただきます。
それにしても、中塗りクリヤーコートの下地のお陰で、上塗りクリヤーコートのツヤ感がハンパないですね。笑
ウラ面の塗り分け箇所は、全体水圧転写した際にマスキングしたところになります。
右の写真はマスキングテープで見切りをつけているところです。よくよく見ていただけると分かるかなと思いますが、見切り位置は、転写柄をコンマ数ミリ出すようにしています。これは、転写した柄と塗り分け塗膜との間に隙間を作りたくなかったからです。転写柄のコンマ数ミリを上塗り塗料で被せてしまう、そんなイメージです。
マスキングが終わったら上塗りに入りますが、その前にオーダーいただいた色を少しご紹介させていただきますね。今回使うのはマットブラックは単色の黒のツヤ消しではないんですよね。
上の写真はマットブラックのサンプルになんですが、写真のそれぞれ左に写っているサンプルは単色の黒をツヤ消ししたモノになります。右に写っているサンプルは黒に茶色と白を少量加えてツヤ消ししたモノになります。一般的なマットブラックは左に写っているタイプなんですが、今回お選びいただいたのは、右に写っているサンプル色になります。こちらの色の特徴は、梨地のプラスチック素地の色合いをイメージして作成したモノになります。
何故こちらをお選びいただいたのかは、もともとオーナー様のお車のリア周りに、梨地のプラスチックパーツが配備されていたんです。オーナー様からは、『全体に統一感が出るからマットブラックにしたい』と仰っていました。そこで、梨地色に似せたサンプルをお見せしたところ、こちらの色をお選びいただきました。
梨地色のマットブラックの特長は、白が入るので、通常のマットブラックに比べて明るさとツヤ消し感が増します。色合いは、茶色が入るので、全体的に若干赤味を帯びているかなと思います。梨地のプラスチック素地に寄せて色を決めるのもアリかもしれませんね。
さてさて、それでは上塗りをしていきます。汗
右の写真は上塗り後にマスキングをはがしたモノになります。塗り分け塗装後に長時間空けてからマスキングを剥がすと、塗膜が固まって見切り部分がガタガタになってしまいます。なので、塗装後は、塗膜が濡れている状態で剥がすと、見切り部分がキレイに仕上がります。今回もキレイに仕上がっているかなと思います。汗
ところで、マット塗装ってどんな感じでツヤ消しになるか分かりますか?
左の写真は、塗り上げた際に撮影したモノなんですが、ツヤ消しといえど、硬化剤の入った塗料(それだけでも塗膜になる塗料)を使うので、塗装直後はツヤが出るんです。ただ、そこにフラットベース(ツヤ消し剤)をパーセンテージで配合してあるので、乾燥を進めると徐々にその正体を表してくるんです。笑
右の写真は少し乾燥させたモノです。
あら、不思議??やはりキミの正体はマットだったんだね。笑
ちなみにツヤ消しってパターンがいくつもあるんですよね。例えば、全ツヤ有り→3分ツヤ消し→5分ツヤ消し→7分ツヤ消し→全ツヤ消し、などなど。。これらは、フラットベース(ツヤ消し剤)のパーセンテージで変化させています。ただ、フラットベースの最大添加量は塗料メーカーから規定値があるので、規定値を超えてしまうと、今度は塗膜の耐久性がオチてしまうんです。なので、規定値以上のツヤ消しの場合は、白を加えて代用するようにしています。
それにしても、一概にマットブラック!といっても奥が深いんですよね。汗
詳しい話は、また後日にしたいと思います。苦笑
それでは、リアルーフスポイラーはまだ乾燥が不十分なので、しっかり乾燥させたら完成になります。もうしばらくお待ちくださいね。
SUZUKI アルトワークス フロントグリルとリアルーフスポイラー Vol.5
こちらは、SUZUKI アルトワークス フロントグリルです。前回の作業では、ゲルコート仕上げになっているウェットカーボンの巣穴を、クリヤーコートで埋めさせていただきました。クリヤー層の芯乾燥が終わりましたので、引き続き作業を進めさせていただきます。
右の写真の蛍光灯が反射しているところに、プチッとしたクレーターらしきモノがあるのが分かりますか?
このクレーターらしきモノは巣穴があったところなんですが、クリヤーの溶剤分が乾燥の熱で揮発して、塗膜がヤセて巣穴の形状に合わせて凹んでしまっているんです。これを、サンディングでフラットにして、再度クリヤーコートをしていきます。
ちなみに巣穴は埋まっていますのでご安心ください。汗
左の写真は軽くサンディングしたモノになります。白っぽくなっているところは、サンディングペーパーが当たったところなんですが、よ〜く見てみると、小さな点がチラホラ見えますね。これは、巣穴の凹みで、サンディングでキズがつけられていない無垢のクリヤー層になります。今回、塗膜をフラットにしなければいけないので、このままですと巣穴の凹みが残ってしまいます。なので、凹みの一番低いところを最低値に設定して、サンディングを進めます。目標は、全体が白っぽくなるイメージです。
右の写真はサンディング後です。
スッキリしましたね。笑
フラットになった証拠になります。
サンディングが終わったらクリヤーコートをします。
テロテロです。笑
巣穴の凹みもスッキリしていますよ。笑
それでは、クリヤーコートの乾燥が終わったら、フロントグリルは完成になります。リアルーフスポイラーの進行状況は、ここでは書ききれませんでしたので、ページを追加してご紹介させていただきますね。汗
2018年3月29日木曜日
SUZUKI アルトワークス フロントグリルとリアルーフスポイラー Vol.4
こちらは、SUZUKI アルトワークス リアルーフスポイラーです。中塗りクリヤーコートの乾燥が終わりましたので、上塗りクリヤーコートに入ります。
ところで、当店の水圧転写のクリヤーコートには、【中塗りクリヤーコート】と【上塗りクリヤーコート】があるんですが、この違いって分かりますか?
右の写真は、中塗りクリヤーコート後に乾燥させたモノなんですが、なんだか塗膜がザワザワしていますね。汗
2本の白い線は蛍光灯が反射しているんですが、クッキリと蛍光灯が映し出されていません。これは、塗膜がガタガタになっているのでそう見えてしまうんです。何故ガタガタになるのかは、転写された柄分、塗膜に凸部分が出来ているんです。それに加えて、転写フィルムにクリヤー成分が吸われてしまうので、全体の塗膜が薄くなり転写された柄の凸部分が露わになっているんです。この対策として、もっとたくさんクリヤーコートすれば?と思いますが、一度に乗せられるクリヤー層は50〜60ミクロンまでと決められていて、それ以上塗膜が厚くなると乾燥不良を引き起こす原因になってしまうんです。
そこで、土台づくりとでも言いましょうか、【上塗りクリヤーコート】の下地になってくれるクリヤー層が必要になってきます。
これが、【中塗りクリヤーコート】になります。
ちなみに名称は私が名づけましたが、一度は、【下塗りクリヤーコート】にしようかなと思ったんです。ただ、ベースカラーや転写フィルムが下地になっているので、【中塗りクリヤーコート】かなと思った次第です。。苦笑
ところで、中塗りクリヤーコート後に荒れた表面をサンディングしてコンパウンドで磨きをかけることも出来ます。ただ、凸になった転写の柄の上のクリヤー層をかなりサンディングするようになるので、今度はクリヤー層が薄くなって後々ツヤ引けするかなと思います。汗
さて、中塗りクリヤーコートをしっかりサンディングして、表面をフラットに仕上げます。(左の写真)
右の写真はサンディング後です。
乾燥をしっかり行ってサンディングしているので、これ以上クリヤー成分が吸われることはないかなと思います。上塗りクリヤーコートが楽しみですね。笑
サンディングが終わったので、【上塗りクリヤーコート】をします。
蛍光灯がクッキリ映し出されましたね。笑
テロテロです。笑
それでは、リアルーフスポイラーは乾燥が終わったら完成…ではなく、ウラ面の塗り分け塗装が残ってましたね。引き続き、作業を進めさせていただきます。汗
それと、フロントグリルの方は芯乾燥が終わっております。見た所、次のクリヤーコートで仕上がりそうな雰囲気を漂わせてますよ。笑
こちらも引き続き、作業を進めさせていただきますね。もうしばらくお待ちくださいませ。
2018年3月28日水曜日
SUZUKI アルトワークス フロントグリルとリアルーフスポイラー Vol.3
こちらは、SUZUKI アルトワークス リアルーフスポイラーです。ベースカラーの乾燥が終わりましたので、これから水圧転写に入ります。ウラ面は塗り分け塗装で承っていますので、マスキング(養生)しておきます。(右の写真)
オーダーいただいた柄は平織りシルバーカーボン柄です。
ますは、転写フィルムを水面に浮かべます。(左の写真)
転写フィルムを浮かべて数分経過したら結合剤(溶剤)を塗布します。(右の写真)
結合剤(溶剤)を塗布したら、上からパーツを沈めていきます。
沈めている最中はパーツの圧力で水面に波紋が広がるんですが、その波紋とリズムが合わせないと柄が歪んたり、空気が入って柄がつかないことがあります。なので、リズムが大事!ということで、水面の動きを見ながら、フフフ〜ン♪と鼻歌混じりで徐々に沈めています。笑
パーツを完全に沈めきったら水面から引き上げます。
しっかり柄がついて、いいカンジです。笑
こちらのご依頼品の大きさは1200mmぐらいなんですが、水圧転写を始めた頃は、大物にアタフタしてたんですよね。小物なら成功率が高いんですが、大物になると成功率が低くなっていたんです。なんとかせねば!と試行錯誤の上、小物と大物とでやり方を変えてみたんです。それが見事にハマり、マニュアル化してデータに残すようにしました。そのお陰で、今は大物でも躊躇することもなくなりました。笑
ただ、一難去ってまた一難、問題をクリアして喜んだのも束の間で、ここをもっとこうしてみたら良いかも、と新たな欲が渦巻いてしまいました。苦笑
まだまだ私の旅は終わりそうにないです…
まぁ終わりがないから続けていられるんでしょうけどね。笑
それでは、作業は中塗りクリヤーコートまで終わっています。乾燥が終わったら上塗りクリヤーコートに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。
2018年3月27日火曜日
SUZUKI アルトワークス フロントグリルとリアルーフスポイラー Vol.2
こちらは、SUZUKI アルトワークス フロントグリルです。クリヤーコートで承っています。
フロントグリルは社外品でして、素材はウェットカーボンです。ただ、表面はゲルコート仕上げになっていて、クリヤーコートがなされてません。メーカーからも、劣化防止のためクリヤーコートを推奨しているとのことで、今回オーナー様からご依頼いただきました。
まずは表面を軽くサンディングして足付けをします。(右の写真)
サンディングが終わったらクリヤーコートします。(右の写真)
これでフロントグリルの作業は終わり…と思いきや、ウェットカーボンのゲルコート仕上げからのクリヤーコートはこれで終わらないんですよね。汗
↓下に続きます
左の写真をよ〜く見てみてください。
真ん中のカド辺りがプツプツしているのが分かりますか?
分かりづらかったらすみません。汗
ウェットカーボンの表面は一見ツルツルに見えるんですが、実は微細な巣穴が開いているんです。パテ付けやサーフェーサーであれば巣穴を埋めることも簡単なんですが、クリヤーコートのみでご依頼いただいていますので着色された材料が使えないんです。なので、クリヤーコートで巣穴を埋めていきます。
右の写真はクリヤーコートで埋めたモノになります。
巣穴が埋まりましたね。笑
ただ、この後60〜70℃くらいで乾燥させるんですが、巣穴とクリヤーの間に気泡が残ってしまったところは熱で膨張する可能性もあります。また、クリヤーは揮発する溶剤が含まれているので、熱で揮発した際に、少なからず塗膜はヤセてしまいます。(【ヤセて】と書きましたが、クリヤーを100乗せても、熱を加えると80が残って20が揮発するといった意味合いです。ちなみに数値はイメージです。汗)
乾燥で塗膜がヤセてしまうと、巣穴の凹みに沿って窪みが出来てしまい、塗膜表面がフラットに見えません。そこで、乾燥後にサンディングをして、再度クリヤーコートをしていきます。これを繰り返して塗膜表面をフラットに仕上げていきます。
とりあえず、ここでは巣穴を埋めることだけに専念して終わりにしたいと思います。汗
巣穴の数から見るとご依頼品の状態が良いことが伺えるので、おそらく次のクリヤーコートでいけるかなと思います。ダメならサンディングとクリヤーコートのループに入ります。苦笑
さて、こちらは水圧転写でご依頼いただいているリアルーフスポイラーです。サーフェーサーの乾燥が終わりましたので、水圧転写前のベースカラーを塗装していきます。
サーフェーサーをサンディングしたらベースカラーを塗装します。(右の写真)
オーダーいただいた色はブラックです。
それでは、次回は水圧転写に入ります。もうしばらくお待ちくださいね。
HONDA N-BOX フロントグリル Vol.2
HONDA N-BOX フロントグリルが完成しました。ご依頼内容をまとめましたのでご紹介させていただきます。
🔸スペック
🔹ブラックメッキ塗装
・カラー→アントブラック
・カラーリング濃度→スタンダード
・メッキ処理→密着剤
となります。
左の写真は無垢のメッキエンブレムと並べたモノです。
エンブレム違う車種ですが…汗
右の写真は日向に出して撮影したモノです。
アントブラックは標準ブラックなんですが、色味はまさに標準ブラックになります。ただ、工場内で撮影するとどうしても少し黄色っぽく写ってしまうんですよね。蛍光灯に汚れがついていると思い拭いてはいるんですが、やはり黄色っぽくなってしまいます。右の写真の色味がアントブラック本来の色味になります。苦笑
それにしても、ブラックメッキ塗装はキレイですね。笑
場所によって違った表現を魅せてくれます。
個人的には、ブラックメッキとカラーメッキが塗装の中で好きなんですよね。色入れする際にスーッと入っていく感じにグッとくるんです。←なんだかよく分からない説明ですね。苦笑
それでは発送しますね。
この度は当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございました!
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