2018年9月14日金曜日

DAIHATSU ミラ センターコンソールカバー Vol.3


こちらは、DAIHATSU ミラ センターコンソールカバーです。前回の作業では、パーツのカケの補修とベースカラーを塗装させていただきました。ベースカラーの乾燥が終わりましたので、これから水圧転写を行なっていきます。


オーダーいただいた柄は、綾織りシルバーカーボン柄になります。
上の写真は、水面に転写フィルムを浮かべたモノです。

ここで、水圧転写の作業工程を簡単にご紹介させていただきますね。

◯水圧転写作業工程
①転写フィルムを水面に浮かべます
②一定時間が経過したら、結合剤(溶剤)を転写フィルムに吹き付けます
③転写フィルムが安定したら、転写フィルムの上から被転写物を沈めて柄を付けます。

となります。
ざっくりご説明させていただきましたが、それぞれの作業工程に重要なポイントがいくつも隠されているんですよね。

例えば①なんかは、転写フィルムと水面との間に空気が入ってしまうと柄が付かないので、転写フィルムの端から一方へ向かって空気を逃がすように浮かべています。

②なんですが、結合剤(溶剤)をタップリ吹き付けてしまうと、転写を行なう前に転写フィルムが溶けて砕けてしまいます。かと言って、結合剤(溶剤)の吹き付けが少ないと、今度は柄が付きません。なので、ちょうどいいポイントを見つけて吹き付けるようにしています。

③は、結合剤(溶剤)の吹き付けから、転写フィルムが安定するまでの時間が重要かなと思います。【転写フィルムの安定】と書きましたが、これは説明がむずかしいですね。汗
私の場合は、転写フィルムの表面の状態を確認しながら行なっているんですが、結合剤(溶剤)の吹き付けから、転写フィルムがしっとりと柔らかくなった状態?…とでも言いましょうか、そんな感じになってから行なっています。(やはり説明がむずかしです…苦笑)

まだまだ重要なポイントはありますが、とりあえずこんなところが基本かなと思います。
ちなみにですが、ご依頼品が大きかったり小さかったり、気温や湿度でも変化させています。また、カーボン柄でも平織りタイプなのか綾織りタイプなのか、その中でもブラック系なのかシルバー系なのか、はたまた木目柄なのか…といった具合に、転写フィルムの種類に応じて変化させています。他にも…ってもうお腹いっぱいですね。苦笑

 

さて、転写フィルムに結合剤(溶剤)を吹き付けて、転写フィルムが安定したら水圧転写を行なっていきます。
パリッと柄が付きました。笑

それにしても、大変お待たせしちゃってますね。汗
作業は中塗りクリヤーコートまで終わっておりますので、乾燥が終わりましたら上塗りクリヤーコートに入ります。ご依頼ではカラークリヤー塗装も承っていましたね。引き続き、作業を進めさせていただきます。もうしばらくお待ちくださいませ。汗

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