2018年2月2日金曜日

MAZDA デミオ 内外装パーツ Vol.5

 

こちらはMAZDA デミオ 内外装パーツです。
前回の作業では、水圧転写と水圧転写後の中塗りクリヤーコートを行いました。
中塗りクリヤーの乾燥が終わりましたので、これから上塗りクリヤーコートをしていきます。

ところで、【中塗りクリヤーコート】ってナニ?って思いますよね。
右の写真はパーツをアップしたモノなんですが、蛍光灯の光がクッキリ反射していないのが分かりますか? 塗膜がザワザワしてるような雰囲気ですよね。
水圧転写後のクリヤーコートは、乾燥させるとクリヤーの成分がベースカラーと転写フィルムに吸収されてしまい、クリヤー層の膜厚が薄くなってしまうんです。その結果、ベースカラーや転写フィルムの微かな凹凸をそのまま表面に出てしまうんです。
この吸収目的に使っているクリヤーコートを【中塗りクリヤーコート】と呼んでいます。どうせ吸収されてしまうんですからしっかり吸収してもらい、それをしっかり乾燥させてしまえば強靭な土台が作れます。こうしておくと、その上からのクリヤー成分はベースカラーや転写フィルムに吸収されることはないので、今度は極上のツヤ感を得ることが出来ます。

 

ただ、ベースカラーと転写フィルムの微かな凹凸が残ったままクリヤーコートしても極上のツヤ感は得られません。なので、クリヤーの表面をサンディングしてフラットにしてあげます。この作業工程は、プラ素地のシボ模様(凹凸)のスムージングに似ているかもしれません。
左の写真はサンディングしているところです。
右の写真はサンディング後です。
ツルッとしました。笑
これで強靭な土台が作れたので、この後のクリヤーのツヤ感に期待が持てそうです。笑

中塗りクリヤーコートのサンディングが終わったら【上塗りクリヤーコート】をしていきます。【上塗りクリヤーコート】の意味はもうお分かりですね。。



さて、ご依頼ではカラークリヤーコートで承っています。
カラーリングは上塗りクリヤーコート行なっていきます。
オーダーいただいた色はベルベットブラックです。
ベルベットブラックの色味は茶系のブラックです。
これを数回に分けてカラーリングしていきます。(右の写真)
いいカンジです。笑

ところで、カラークリヤーコートのままでおわってしまうと色が剥き出しになっている状態と同じになってしまいます。色が剥き出しになっていると、色が変色しやすかったり、色が抜けて色合いが薄くなってしまいます。なので、カラークリヤーを塗装した後は透明なクリヤーでコーティングしています。

 

こちらのパーツもカラークリヤーコートで承っています。
ノーマル状態に比べてかなり重厚感が出ているかなと思います。笑

 

上塗りクリヤーコート前と後との比較画像を載せてみました。
少し見づらかったらすみません…汗
現物を見るとかなり違うかなと思います。というのも、やっていることは弊社のピアノブラック仕様とほとんど同じ作業工程なんですよね。

◯ピアノブラック仕様の作業工程
ベースカラー+クリヤーコート
→乾燥→サンディング→クリヤーコート

◯水圧転写の作業工程
ベースカラー(+水圧転写)+クリヤーコート(中塗り)
→乾燥→サンディング→クリヤーコート(上塗り)

転写フィルムを挟むかどうかで多少違いますがか、かなり似てますよね。
もうテロテロです。笑

それでは、上塗りクリヤーコートの乾燥が終わったら完成となります。もうしばらくお待ちくださいね。

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