こちらはMAZDA デミオ 内外装パーツです。
ご依頼いただいたのは水圧転写なんですが、その前に下地作業をしていきます。
左の写真のパーツはプラスチック素地なんですが、表面にシボ模様(凹凸)があるのが分かりますか? 見づらかったらすみません。汗
このシボ模様をフラット(平ら)にスムージングしていきます。
右の写真のパーツは表面がマット塗装されていました。
内装パーツでマット塗装されている塗膜は外板塗膜より弱い…と言ったら語弊があるかもしれませんが、このまま上塗りするとチヂレを引き起こす可能性があるんですよね。【チヂレ】とは塗装用語で、上塗り塗料が旧塗膜を侵してしまい塗膜がグチャグチャになることです。なので、一旦サーフェーサーでシールしていきます。
ちなみにチヂレるかどうかは上塗り塗装してみないと分かりません。ただ、もしチヂレてしまった場合、それを補正するのに費用も上がってしまいますし、かなり遠回りになってしまいます。あまりギャンブルは好きではないので、内装パーツでマット塗装されているパーツはサーフェーサーでシールしています。備えあれば憂いなし!ってカンジですね。笑
さて、塗料のノリを良くするために足付けしたらサーフェーサーを塗装…と、その前にこちらのパーツはプラスチック素地でしたのでプラスチック専用プライマーを塗装していきます。パーツがひっくり返っていますね。笑
塗膜ってキワから剥がれるケースが大半なので、パーツのカドを重点的にウラ面にもプライマーを塗装しておきます。
右の写真はプライマーの塗装後です。
これで剥がれにくい塗膜になってくれるかなと思います。汗
ウラ面にプライマーを塗装したらオモテ面にも塗装しておきます。(右の写真)
この後サーフェーサーを塗装しますが、プライマーからサーフェーサーまで30〜40分時間を空けないといけないので一旦放置しておきます。
プライマーの乾燥を待っている間に…こちらのパーツはプライマーが必要ないのでダイレクトにサーフェーサーを塗装します。(右の写真)
これでチヂレの心配が解消されたかなと思います。汗
さてさて、プライマーが乾燥しましたのでサーフェーサーを塗装していきます。
こちらのプラスチックパーツは軟質系プラスチックなんですが、通常のサーフェーサーを塗装してしまうと塗膜が硬すぎてしまいプラスチックのシナリで塗膜がワレてしまうかもしれません。なので、塗膜が乾燥しても柔軟性のある塗膜にしてくれる軟化剤をサーフェーサーに混合しておきます。
さてさてさて。。笑
左の写真はサーフェーサーを1コートしたモノです。
今回、スムージング用のサーフェーサーなので、シボ模様が埋まるようにしっかり充填していきます。充填する際は1コート間のフラッシュタイム(自然乾燥)をしっかり取っています。
右の写真はサーフェーサーの充填後です。
この位の充填量なら、あとはサンディングでフラットになるかなと思います。
それでは、サーフェーサーの乾燥が終わりましたら、次回は水圧転写前のベースカラーを塗装していきます。もうしばらくお待ちくださいね。