こちらはDAIHATSU コペン ブレーキキャリパーです。
ご依頼内容は塗装で承っています。
ただ、このまま足付けして塗装…というにはあまりにも下地状況が良くないです。汗
というのも、キャリパーに油分がベッタリ付いていたりサビてしまった箇所もありました。なので、オーナー様とご相談させていただいて下地作業を行うことになりました。オーナー様、ご理解いただきまして、誠にありがとうございます。
それでは下地作業を進めていきます。
まずはパーツを分解します。
左の写真は分解後なんですが、外せるモノは外す!ということでブレーキパッドのピストンも外してあります。ちなみにブレーキキャリパーに付属されていたボルトやオイルシールなどは腐食していたので、塗装後に新品のパーツに交換することになっています。
分解が出来たら油分の除去のためシンナーに浸けて洗浄します。(右の写真)
さて、シンナーで油分を除去しました。
ただ、油分は除去出来てもサビが所々に残ってしまっています。
このまま上塗りしてもサビで塗膜が剥がれてしまいますので、今度はサビを落としていきます。サビはサンドブラストを使って落としていきます。
こちらはサンドブラスト後です。
サビがしっかり落とせてピッカピカになりました。笑
サビ以外にも表面についた細かな汚れもスッキリしましたよね。
サンドブラストは細かなビーズを噴射して表面を削るので、ペーパーが入らない入り組んだところや細かいところ、染み込んで取りきれなかった油分なんかもキレイに落としてくれるんです。今回のような使用済みのブレーキキャリパーなんかにはサンドブラストが欠かせない存在です。
それにしても、もともとのキャリパーってこんな色だったんですね。笑
サンドブラストが終わったら、またサビてしまわないようにプライマーを塗装しておきます。(右の写真)
これで下地作業は終わりです。
しっかりとした下地を作ったので、おそらくこれなら安心かなと思います。汗
それでは、プライマーが乾燥したら次回は上塗りに入ります。もうしばらくお待ちくださいね。